詩人・室生犀星と冬の龍安寺の石庭|偉人たちの見た京都
偉人たちが綴った随筆、紀行を通してかつての京都に思いを馳せ、その魅力をお伝えする連載「偉人たちの見た京都」。第7回は今年で没後60周年を迎える詩人・室生犀星です。不遇な出生を乗り越えて描かれた彼の作品は、常に自然や小さな命への慈愛に満ちています。多くの人々が魅せられる京都・龍安寺の石庭ですが、犀星ならではの視点をお楽しみください。
小説家や俳人としても知られる詩人・室生犀星(1889~1962)は、大正期から戦後にかけて、文壇の中心で活躍していた人気作家でした。40代で個