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「注目記事」に選ばれた記事

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「ほんのひととき」が投稿した記事の中で、noteの「注目記事」に選ばれた記事をこちらにまとめています。
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2021年5月の記事一覧

炭焼長者の小五郎の姿と重なる「竈門炭治郎」 |『鬼滅の刃』ヒットに潜む異界の符牒(1)

文・ウェッジ書籍編集室 昨年10月に公開された映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、公開から半年以上経過するいまもロングランであり、コロナ禍で苦境にあえぐ映画業界で「鬼滅特需」とも呼べるべき現象をもたらしています。コロナ禍のいま、漫画やアニメ、映画の作品を通して、あらためて世相と重ねながら「鬼」という存在を身近に感じた人も多いことでしょう。 節分行事や桃太郎伝説などで、もともと日本人には身近な存在であった「鬼」ですが、『鬼滅の刃』では従来のイメージを超えた新たな鬼の姿が描

日々旅にして、果物屋の店先で旬のフルーツに見惚れる――「旅の日」によせて|立夏~小満|旅に効く、台湾ごよみ(8)

この連載「旅に効く、台湾ごよみ」では、季節の暦(二十四節気)に準じて、暮らしにとけこんだ行事や風習、日台での違いなどを、現地在住の作家・栖来ひかりさんが紹介。より彩り豊かな台湾の旅へと誘います。 「夏」という漢字の本来の意味は「大」、万物を成長させる季節という意味だそうだ。今年の「立夏」は5月5日、本格的な夏の日差しが万物に降り注ぎはじめた、ここ台湾・台北市。 「夏の訪れ」を告げる食べもの この季節のお楽しみは、何といっても台湾フルーツ。いま日本で話題の台湾パイナップルの