猫と炭鉱と水の記憶~台湾新北市「猴硐礦工文史館」|へうへうとして水を味ふ日記
前にもここの駅で降りた。そのときは「猫村」がお目当てだった。
台湾北部の平溪線は、ランタンあげや十分瀑布などが日本でもよく知られる炭鉱開発のための元・産業鉄道である。基隆川の上流に沿って走る平溪線のまどからは、日本の鉄道ファンが「台湾の保津峡」とも呼ぶ渓谷美がひろがり、炭鉱跡に足を運ぶ廃墟ファンもすくなくない。
その駅のひとつ「猴硐」では、いつの間にか駅構内や住宅地にやたらと猫が増え、それをお世話する団体もできて各国の猫好きが訪れるようになり、「猫村」という人気の観光スポ