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新MiUra風土記

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この連載では、40年以上、世界各地と日本で20世紀の歴史的事件の場所を歩いてきた写真家の中川道夫さんが、日本近代化の玄関口・三浦半島をめぐります。
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2023年4月の記事一覧

富岡、ビーチリゾートと『午後の曳航』の眺め|新MiUra風土記

どこから三浦半島で? どこまでが三浦半島か? この連載をやっていてときどきこう自問することがある。 ~三浦半島とは、藤沢市片瀬海岸から横浜市南部の円海山の北麓を結び、東京湾側の富岡を結んだ線以南をいいます~と明言してくれた本がある。(*1) さらに縄文海進期の神奈川地図には藤沢、平塚、茅ヶ崎市の平野部や川崎市の手前の横浜市鶴見区までが三浦半島の付根に見えていて、僕の脳内MiUra半島はここまで入れているが。 京急富岡駅、さきの本によれば半島北限はこのあたりか。いまは横浜