天然うなぎのいた森 小網代|新MiUra風土記
毎夏、相模の海の入江に奇跡と呼ばれる森を歩いてきた。
初めてその小網代の森を知ったのは、海岸線の魅力を知ってほしいという神奈川県主催の見学船に乗せてもらったとき。
このクルーズは、三浦の南端三崎港から城ヶ島を回遊して、相模湾の油壺沖へと向かうという。僕の思いは、この半島で鎌倉幕府を立ち上げて、ここ油壺の新井城で滅亡した三浦一族にあった。その落日を沖合から追想してみたかったのだ。
航海を終えて、小網代湾のシーボニアマリーナの桟橋に上がると、待っていた案内係が湾の奥