「三浦ガンダーラ」の新世紀巡礼|新MiUra風土記
この連載「新MiUra風土記」では、40年以上、世界各地と日本で20世紀の歴史的事件の場所を歩いてきた写真家の中川道夫さんが、日本近代化の玄関口・三浦半島をめぐります。第5回は、三浦半島の北部・鷹取山をめぐります。
はじめに石ありきだった。
神武寺と鷹取山。逗子市と横須賀市をまたぐ霊場と聖地。
鷹取山頂上から、東京湾
三浦半島の北に位置するこの山稜からは、明治から昭和にかけて、池子石や鷹取石と呼ばれる良質の建築石材が切り出されていた。関東大震災で千葉の房州石や栃