観音崎要塞めぐり|新MiUra風土記
灯台と砲台 いつも三浦半島の観音崎を眺めている。
僕のマンション(横浜市)の階段の踊り場からは、南に横須賀市が望め、その背後には千葉県の房総半島が重なる。そのすき間が東京湾の浦賀水道で、そこに突き出ているのが観音崎の岬だ。
三浦半島は「要塞半島」とも呼ばれてきた。
幕末の招かざる異国船から、海防の城塞として江戸、東京湾の西岸を守ってきた。半島と湾上には27箇所の沿岸砲台を設けて、「東京湾要塞司令部」が横須賀におかれていた(*1)。
その西洋式築城技術による砲