「役者は一生の仕事と決めて迷いはありませんでした」風間杜夫(俳優)|わたしの20代
僕は子役も経験していますが、中学で一度やめているので、自分では俳優としての出発地点は20代だと思っています。
高校時代に舞台を観るようになった僕は早稲田大学の演劇サークル「自由舞台」に憧れ、一浪して夢をかなえました。ところが、当時は学園紛争のピークで、先輩たちも芝居よりデモ。もともと僕は内向するタイプで、演劇の世界に入ったのも、虚構の世界なら自由になれると思ったから。それが革命を声高に叫ぶ人たちを見ているうちに、ますます自信をもって言える言葉がなくなっちゃってね。語り合