狭き門をくぐって占い師とお茶する(台南・窄門珈琲)|岩澤侑生子の行き当たりばったり台湾旅(8)
台湾で「ちょっとどこかへ旅行しようかな」と口にすると、必ずといっていいほど名前があがる、台南。台湾人の友人たちは週末に時間ができるとよく台南に旅行する。台南には台湾の歴史が詰まっている。オランダ、鄭成功、清国、日本、そして現在に至るまで、幾層もの歴史が色濃く残る都市。行き当たりばったり旅6日目、台湾人が愛する台南に降り立った。
ホテルを出て太陽がギラギラ照り付ける台南の街を歩く。最初に目に留まったのは「全美劇院」の大きな手書きの看板。ペンキのこってりとした質感が台南の空によ