仏・マルセイユ国際映画祭で三冠 『春原さんのうた』が国境を超えて人々の感情を揺さぶる理由 | 杉田協士監督インタビュー
フランスのマルセイユ国際映画祭で日本映画初のグランプリを受賞し、ニューヨーク、サン・セバスティアン、ウィーン、釜山など数々の映画祭にも出品された『春原さんのうた』。大切な人を失い、喪失感を抱えた女性の日常が描かれている。物語の起伏は少なく、説明的な部分も少ない。観客は目の前で起きていくことがなんであるかを探りながら映画を観続けているうちに、遠い昔、忘れていた過去と感情が炙り出されるような錯覚に陥る――。
『春原さんのうた』を手掛けた杉田協士監督は、ニューヨーク映画祭のCur