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2024.5.21 夜の本気ダンス@太陽と虎

夜の本気ダンス ''blue Spring 18 dip'' TOUR 神戸公演のレポ。セトリ、演出等大いにネタバレしておりますのでご注意を。

以下、セトリ順に感想をまとめていく。ネタバレしたくない方はブラウザバック。

おなじみの登場から始まり、1曲目に選ばれたのは早速dipから「DYWD?」。サビの「Do you wanna dance?」の歌のリズムに合わせて手を上げるようにフロアを煽るちょねさん。「踊りたいに決まってるじゃない?!」と応えるように熱気が上がる。聞かれるまでもなく踊れる準備はできている。

続いて「審美眼」。夜ダンの打ち込み曲の強みは、イントロの不穏さにあると思っている。メンバーが鳴らす楽器の音でバシッと派手に曲が始まるのは勿論とてもかっこいいが、「審美眼」のように、徐々に曲の輪郭がはっきりしてくる曲もワクワクするから大好き。ギターソロでニシカズさんが真ん中のお立ち台に出てきてくれた。「審美眼」のギソロ大好き。

ここで1回目のMC。たしか、ニシカズさんが実家に帰ってた話。

MC開けて「GOOD LUCK」。dipの曲で一番印象が変わったのがこの曲。音源よりもリズム隊が若干後ろノリだったように思う。これが前述した、重みを感じた理由。立体感と迫力が増していて、生で体感する良さが存分にあった。サビの「言え!」の合唱が、スカッとして気持ちいい。

「fuckin' so tired」はド定番ながら、毎回新鮮に楽しい。途中ちょねさんがマイクスタンドに口づけるような動作をしており、色気、、となる。ずるい。毎回思うけど、実質スリーピースであの迫力が出るの強すぎる。夜ダンの、王道ど真ん中ながら迫力のある音が大好き。アウトロまでフルサイズで、そのまま「Movin'」へ。楽器隊はfuckin'~のアウトロのまま、ちょねさん主導でコールアンドレスポンスがはじまり、フロアみんなでMovin'の「Yeah Yeah Yeah」を歌う。少しずつMovin'の影が濃くなる感覚。これぞライブアレンジ。あとやっぱりS-指定はかっこいい。

そのまま続けての「Melting」は、長めの間奏がフロアをぐわぐわと揺らすようで心地よい。どの瞬間も本気でダンスさせようという気迫がある。

「Eternal Sunshine」は、本気ダンスタイムかと見紛うほどの前3曲の踊らせっぷりから、一気にあたたかく、やさしい空気に包まれる。夕焼けのオレンジのような明かりに照らされるステージに立つ4人がとても綺麗だった。

ここで2回目のMC。学校コント的なノリがここで生まれたはず。(MCの記憶が苦手)

わちゃわちゃMCが一段落して、マイケルさんから「長めに踊れますか?」の一言。お待ちかね、本気ダンスタイムのフラグ。

赤いテレキャスターが、MCのゆるりとした雰囲気を切り裂くように始まる「Crazy Dancer」。この曲のベースライン、裏拍が気持ちよくてついつい右手が動いてしまう。夜ダンのライブは、踊りたくなるのと同じくらい、ベースを弾きたくもなる。ラスサビの入り、一瞬のタメのあとの「Wake up」の一音目で手を上げるときに、ドラムの入りとタイミングが合うと、なんとも言えない一体感があり嬉しい。

ここからようやく本気ダンスタイム。「Crazy Dancer」は言わばプロローグというわけ。

1曲目は「Ain't no magic」。前3人のジャンプが見事に揃っていて圧巻。天井に頭ぶつけるんじゃないか?というくらいのジャンプにつられて、疲れも忘れて飛び跳ねた。

続いて、コードだけを掻き鳴らすところから始まった「ABRAKADABRA」。2Aの手拍子がバッチリ揃っていた。これからライブを重ねる度にどんどん揃っていくんだと思うと、まだ気は早いのかもしれないが、このツアーを終えた夜ダンのライブがうんと楽しみになった。

ここで予想外な「Take it back」。ずっと聴きたかった1曲。この曲のマイケルさんの音作りがすごく好き。ずっとうっすらコーラスをかけているそう。基本的には歪みでゴリっとした音を使われているマイケルさんの、たまに来るとんでもない攻めた音が大好きなので、生で聴けて満足。4人全員がコーラスしてるのもかっこいい。

本気ダンスタイム最後の1曲は「GIVE&TAKE」。ライブ中盤に投下されるGIVE&TAKE、ありえないくらい疲れるけどありえないくらい楽しい。「うわ!今!めっちゃ本気ダンスしてる!!!」と思いながら踊りまくった。

MC。学校ノリが続いており、とても平和。

ここからはdip曲が3連続。

定番曲となりつつある「Vivid Beat」。サビのワイパーが心地よい。ガンガンに踊りまくる!というよりは、ゆったり揺れながら踊る、という感じ。

「Gold」は音源よりリズム隊の印象が強まった。イントロのちょねさんのダウンピッキングのイメージからか、ギターの曲、と思っていたが、ベースラインが気持ちいい。これも思わず右手が動いてしまった。Bメロの鈴鹿さんパート、位置的にちょうど目が合い、かっこよ、、と見惚れた。

「パセティックガール」は、dipの最推し曲。このツアーはこれさえ聴ければそれでいい、と思っていたほど。イントロ、ニシカズさんの木目テレキャスで鳴らされる太く力強い裏拍。アップで弾く手の脱力感が想像の何倍もかっこよく、、本当に聴けてよかった。ギターソロは言わずもがな。ピンクの照明の中で、髪をかきあげながら歌うちょねさんは、完全に反則でした。

MCを挟んでいよいよ終盤へ。

「ピラミッドダンス」はライブで聴く度に印象が変わる曲。主にはギターのアレンジによるものだと思うが、今回は音源サビの無音部分でニシカズさんのギターのリバーブの余韻が残り、それがピラミッドダンスの不思議でシュールな世界観と合致していた。Bメロの「ピ、ピラミッド、、」のコーラス部分では、ステージ全体が暗めの赤に染まり、天井からはピラミッドのように緑の放射状のレーザーが出される。神秘的な光景だった。

「Crush me」は一瞬の間に駆け抜けていったが、曲の長さ以上のインパクトがあった。「いかんせん 未完成の〜」の三連のリズムが楽しい。

本編ラストは「WHERE?」。ほぼニシカズさんの話です。ギターソロは中央のお立ち台で。これでもかというくらい前に出て弾く(このあともっと前に出てくるとはこの時まだ知らない)。コールアンドレスポンスでは、マイクをくるりとフロアに向け、マイクを指さし、「Where is」と口パクで煽る。この時、ちょねさんと同じタイミングで煽るのが、とてもとても解釈一致で毎回ときめいているのはわたしだけでしょうか、、あくまで煽る側だぞ、という意思を感じる。この日は心做しかいつもよりフロアをしっかり見ているような気がした。地元だから?ラスサビ前のマイケルさん煽りは「踊れタイトラ!」地名ではなく、会場名だと何故か少しテンションが上がる。ラスサビ、ニシカズさんはフロアに向けたマイクを戻さずコーラスをしていて、横から見るような形に。そのシルエットすらかっこいい。

アンコール。

MCでの学校ノリがまだ継続していて、
鈴鹿さん「アンコールは補習」
フロア「フー!!!!」
鈴鹿さん「補習で喜ぶな!!!」
という微笑ましいやり取り。

1曲目は「LOVE CONNECTION」。久々に出会えた。サビの「Woh oh oh」に合わせて、ステージ上にあるタイトラの虎のネオンが光るのが、タイトラならではの景色で、とても印象に残っている。

続いて「TAKE MY HAND」。ギターソロで中央お立ち台にやってきて、ギターをフロアにスっと差し出すニシカズさん。前3列目くらいまでは触れる距離にあった。がっつりモッシュが起こり、これぞライブハウス!と実感。ちなみにわたしはギリギリ届かなかった。無念。そのすぐ後ろにはガンガン踊りまくるちょねさんがいて、ステージ上にある葉っぱに触れるほどの勢い。熱気がとんでもないことになっていた。

最初から最後まで熱いライブだった。理屈抜きに楽しい。

年始にリリースされたアルバム「dip」を携えてのツアー。収録曲9曲のうち、8曲がセトリ入り。dipというアルバムの印象が、いい意味でガラリと変わった。音源で聴くと、軽く弾む印象だったが、ライブで演奏されるのを目の当たりにすると、ずしりと身体に響く重みを感じた。重みはあるものの、しっかりと軽やかな足取りで踊ることができるのは、流石夜ダン、と思わざるを得ない。たとえるなら、音源がピンポン玉で、ライブはスーパーボールのようだった。

夜ダンのライブの強みをdipというアルバムを通じて再認識できる、そんなライブ。dipに限った話ではないが、音源では、ギター>リズム隊、なのがライブでは、ギター=リズム隊、くらいのバランスになる(あくまで体感としての話)。安定感のあるリズム隊と、しなやかに動き回るギター。この組み合わせが、夜ダンのライブの「踊れる」を作り出している。この方程式が最新盤でも存分に発揮されていて、夜ダンの揺るぎなさを見せつけられるようだ。

個人的には、Fetishからのセトリ入りが多かったことと、本気ダンスタイムが2回ある?と錯覚する中盤までの流れの満足度が高かった。神戸の1本しか参加できないのが本当に悔やまれるが、次に夜ダンのライブで踊れることを心待ちにしている。

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