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tipToe.楽曲解説Vol.9 – ビギナー

概要

・タイトル ビギナー
・ヨミ ビギナー
・楽曲番号 06
・作詞 TOKOTOKO(西沢さんP)
・作曲 TOKOTOKO(西沢さんP)
・編曲 TOKOTOKO(西沢さんP)
・振付 しゃばだばSTEP
・制作時期 1年生1学期編「firstLetter.」

コンセプト

下北沢的パワーポップ。
当時の持ち曲が「特別じゃない私の物語」「夢日和」「ひとりごと」という比較的可愛くてポップな構成だったので、4曲目の持ち曲として1曲ロックっぽいのを作りたくて制作。とはいえ、当時のノリではゴリゴリに重いのを作ると浮いてしまうので当時のテイストに合いつつフックになる曲をという意識で着手。

裏で楽曲番号04「僕たちは息をする」と楽曲番号05「ハッピーフレーバー」も作ってはいたが、「僕たちは息をする」は当時にしてはゴリゴリな暴れ馬すぎて封印していたり、「ハッピーフレーバー」は若干制作が遅れていたりで楽曲番号06の「ビギナー」が先に出ることになりました。ちなみに楽曲番号とは制作が決まって作家さんが確定時点で楽曲につける管理用の番号です。第1期では25番までと番外編が2曲存在します。

楽曲

2003年ぐらいのギターポップを意識している。本間が下北沢のライブハウスにただの一音楽ファンとして入り浸ってたのが2003年あたりからの5年間ぐらいなのですが、その頃ギターロックブームでその中でもアメリカのWEEZERみたいなパワーポップの血を継ぎつつ、日本的に解釈されたであろうセンチメンタルで優しいロックテイストもあるギターポップが流行ってました。メロディが優しく、あんまりギターも歪んでない。ビギナーの後に制作した「ハートビート」も下北沢ギターロックサウンドの定番ではありつつも、なんとなくビギナーの方が僅かに古いトレンドな印象。この絶妙なニュアンスがこの記事の読者に伝わる自信はないです。

歌詞

TOKOTOKOさんにtipToe.のことを説明して書いてもらった。最初期である1年生1学期編的な初々しさと小さな頑張りが感じられる内容。恐らく2年生編にこの曲が登場していたらもう少し強い歌詞になっただろうし、そもそも曲自体が全然違ったと思われる。一般的なアイドルだと"私たちサイコーだから大丈夫"というような順風満帆な歌詞になりがちだが、僕は少なくともtipToe.ではそれをやりたくなくて、常に"うまくいかないことばかりだけどそれでも頑張る"という姿勢でいてほしいと考えている。この曲もそういった姿勢で作っており、実は何回かTOKOTOKOさんに歌詞もそっち方面になるよう相談して直してもらっている。個人的にあまり順風満帆な歌詞には共感できない。。

雑記

「ビギナー」はライブよりも先に音源収録という形でお披露目された数少ない楽曲で、第1期でライブより先に音源で披露したのは「ビギナー」と「長い坂の途中で」のみ。(Letterは発売日当日に披露)

メンバー内でビギナーは比較的人気がある気がする。

有名なボカロPでもある西沢さんPことTOKOTOKOさんに書いていただいた楽曲で、そのきっかけは自主練でつみがTOKOTOKOさんの曲を流していたことでした。それがとても良い曲で本間が気に入ってTOKOTOKOさんに依頼しました。書いて頂けることをメンバーに伝えた時、つみと成瀬は抱き合って喜んでました。懐かしい。

大サビの「等身大の私の歌を聞いて」でメンバーが全員前に出てくるところがとても好き。あの部分の動きをみるとメンバーの成長を非常に感じる。楽曲の物語的にも最初の精一杯が「等身大の私の歌を聞いて」だったとしても「The Curtain Rises」では「才能なんかなくたってここに立って歌うよ」になる訳で、成長を感じる…。

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