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女子高生といふ生物

これは、ほんとうに小さな小さな

最小単位での考察でしかありません

今朝、ふと思ったそれは

何気ない母と娘の会話の中に潜んでいた

ひょっとして

女子高生というのは

かまきりとか葉っぱとか

向日葵だとかと同じような

生き物なんじゃないか、と。

目の前に存在する15才女子は

娘ではあるが、わたしの知ってる

彼女とは異なる動きをしてくる

つまり、未知の生物にいつの間にか

変化し、新たな生きものとして

脱皮していたわけなのです

高校に入学し、通学し始めて

2ヶ月弱。

6月末までは週1午前中のみ

というアルバイト登校

にもかかわらず、

水を得たさかなのように

スイスイと気持ちよさげに

泳いでる姿こそ

女子高生の証。

生きる力が溢れている。

JKと呼ばれる

キャッチーな総称では

語りきれないほどの

魔性の力を放つ

のは何故ゆえか

16才から18才という

どんなにお金をだしても

手に入れられない時代

を寸分も止まらずに泳ぎきる

そんな生きもの

フナッシーが着ぐるみ

であることを忘れてしまうほどの

女子高生の制服は皮膚と同一

寝るとき以外、登校日でなくても

毎日制服を着て鏡に向かい

研究する鏡の向こうのワタシと

日々対峙する心強き生きもの

とにもかくにも、

稀有な動きを見せてくれる

生き物を愛でつ、観察する機会は

義務教育を終えた責任がすこし

だけ軽減し、俯瞰してみられる

ようになった親たちへの宇宙賞与

にちがいないから!

有りがたく頂戴いたしましょう

わたし自身

寝るとき以外は

制服を着ていたいと思うほど

制服とともに過ごした

セーラー服と機関銃世代。

授業中ひたすら眠り続け、

放課後になると

むくりと起き上がる

モラトリアム高校生にとって

きらきらひかる彼女は目映い

コロナであらゆる行事が中止に

なり、心折れそうな環境のなかで

勉強に部活にオシャレに恋にと、

欲張りながら、なにに対しても堂々と

闊歩する最強女子高生たちを

見つめていたいなあと、ただおもふ

儚くもあり、永遠でもある

女子高生といういきもの。

日本における

女子高生文化史的考察は

他の方にお任せするとして、

なにより目の前にものすごい

オーラを放つ

ひとりの女の子を

この眼に焼き付け留めたい

                  令和2年7 月    梅雨空 

編集後記

どこにでもある日常が、
日常ではなくなってしまった
2020年コロナ零年に生きる
女子高校生とその親の眼差しを
綴ることでなにがみえるのか
楽しみです( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

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