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マッギョVの最大HP

 どんぶらこ、どんぶらこ、ぱっか~ん。
 こんばんは、本気のグドラ使いともうすものです。

 さて、今回は新しく発売される拡張パック「爆炎ウォーカー」で興味深い能力を持つポケモンが収録されたので、どれくらいの可能性を持つのかというのを検証したら面白い結果が出たので、記事にすることにしました。

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そのカードはマッギョVです(もうネタが尽きたのでこのへんのパートは適当に流す)

 マッギョVは、このポケモンについている鋼エネルギーの数ぶんだけ最大HPが大きくなる「メタルはだ」という特性を持っています。このように、ポケモンについているエネルギーの数ぶんだけHPが増えていく能力には、過去にも「ガスのからだ」持ちのゴースや、「マスターアーツ」持ちのローブシンが存在していました。

ゴースとローブシンと

  ただし、最大HPが大きくなるとはいっても、それを実現させるためにエネルギーを多く投入するとデッキの回りが不安定になるのが厳しく、大量にエネを準備して要塞状態突入というデッキは難しいため、環境デッキとして上がってくることはありませんでした。特にローブシンは、当時の環境トップを突っ走っていたミュウツーEXのワザ「エックスボール」で弱点を取られてしまうという当時としては致命的すぎる難点があったことが大きく、いくらマスターアーツでHPを上げても、HPを増やすために付けた闘エネルギーをエックスボールの打点上げに使われてしまい、せっかく増やしたHP分が帳消しになってしまうのが、大きな向かい風となっていました。(ローブシンに闘エネを3枚貼るとHPが200まで増やせますが、エックスボールはおたがいのバトルポケモンについているエネルギーの合計を参照するので、相手にダブル無色エネルギーを付けてワザを使われるとお互いの合計5エネで素点100、弱点計算して200ダメージとなり、結局ワンパンされてしまいます)

 このように、安定した運用は難しく一線級での活躍は難しかったカード類ですが、「ポケモンカード内で最もHPの高いポケモンは何か?」という議論においては、この最大HPを上げる能力を持ったポケモンが真価を発揮します。
 デッキの構築ルールさえ守れば、ポケモン1枚とエネルギー59枚という両極端な構築のデッキも作成することが可能なので、そのようなデッキを構築して盤面で動かしていきたいと思います。

 なお、ここから先の議論はゲームの盤面において、ランダムに変動する要素は自由に決められる前提で動いていくこととします。(この検証内において、ドローのカード、コイントスの結果など不確定に変化する要素は自由に決定できるものとします)また、カードプールは過去のポケモンカードで登場したすべてのカードが使用できるという想定です(ただし、ゲームバランスを考慮して「フラダリの奥の手」は使用禁止カードとします)

自分のデッキ(マッギョがHP増やしたい側)

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(※注意:メタモンは写真のメタモンではなく、特殊能力「すごいへんしん」を持つメタモン(収録弾:拡張シート赤版)を採用しています。画像は下の通りです)

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相手のデッキ(色々な手助けをする側)

(公式のデッキ作成ツールに対応していないカードがあまりにも多すぎるため別途リストで掲載いたします。特定のシリーズのカードでないと成立しないものは使用するカードのシリーズを太字強調で併記しました。横にシリーズが記載されていないポケモンは、どのシリーズのものを使ってもかまいません。)

ポケモン 20+若干枚
1 フカマル
1 ガバイト
1 ガブリアス
1 ガブリアスLV.X(DP4)
1 ベベノム
1 アーゴヨンGX(SM5+)
1 カミツルギGX(SM4S)
1 ガラル マッギョV(S2a)
1 ガラル バリヤード
4 ガラル バリコオル(S2a)
1 ガラルジグザグマ(S1S)
1 ヤレユータン(SM5)
その他、「マッドパーティ」を使えるポケモン若干枚(トラッシュにマッドパーティ持ちを8枚置いておけばフシギバナをワンパンできます)

トレーナーズ 14
1 いたずらスコップ(XY2)
1 回収ネット(S2)
1 リセットスタンプ(SM10a)
4 ハイパーボール
1 バトルコンプレッサー(XY4)
1 リターンラベル(SM-P)

1 AZ(XY4)
1 クロケア(XY1)

1 破れた時空(DPt1)
1 月光のスタジアム(DP4)
1 キッサキしんでん(DP5)

エネルギー 3+残り全部
1 トリプル加速エネルギー(SM10)
1 ダブル無色エネルギー
1 スクランブルエネルギー(PCG2)
残り全部:何かの基本エネ(うちサイド落ち2枚)

採用カード解説
ガブリアスLV.X

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 ワザ「そせい」を使って、トラッシュから進化ポケモンを直接ベンチに出すことができます。自分のメタモンがこのガブリアスをコピーして「そせい」を使うことで、ふしぎなアメなど他のカードに使っていたスペースを削減することができるため、その分エネルギーを多めに投入することができます。

アーゴヨンGX

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 GXワザ「スティンガーGX」でサイドの枚数を調整するのに使います。このワザを使うことで、サイドを6枚から3枚に減らすことができます。

カミツルギGX

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(こいつ昔シティリーグ8強取ってnote書いたときに乗っけたやつと色違うの知ってた?)

 GXワザ「スラッシュGX」でサイドの枚数を調整するのに使います。メタモンがコピーしてこのワザを使うことで、サイドに埋まった欲張りダイスと合わせて2枚減らすことができます。
 この無条件でサイドを1枚取れるGXワザの有能さに気付いていたのがぼくと一緒にデッキの調整を続けていた葱さんで、化石デッキの最後の1枚を取るための枠としてこのカードを採用していました。ぼくは本番でこのカード一度も出番無かったんですけど、葱さんは本番ではやてのたち使う場面があったらしいって聞いて驚いてます。詳しくは該当記事をお読みください(有料記事のため最後まで読むには購入動作が必要になります)

ヤレユータン(リソースマネージメント):そのまま続けていると相手側のほうが先にデッキがなくなるので、デッキがなくならないようにループする作業のために使います。

ガラルジグザグマ:打点調整用。マッギョのHP増やすだけなら要らない。

ガラルバリコオル:まぁ見てなって。

いたずらスコップ

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 相手側から自分のデッキに干渉できるカード。このカードでフシギバナを落とします。
 ジュジュベ&ハチクマンやロケット団の工作を使うと削りすぎになるのでこのカードを選択しました。

回収ネット/AZ/クロケア

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 ポケモン戻す枠です。
 検討中は結構使う計算だったんですが実際やってみるとあまり使わなかったので適当に3種類ぐらいぶち込みました。

リターンラベル

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 自分が使った欲張りダイスをトラッシュから山札に戻すためのカードです。このカードを使うためにジラーチ◇ではなく欲張りダイスを採用しました。ジラーチ◇だとロストゾーンに行ってしまうためトラッシュから救出できなくなるという点で劣っています。当初はジラーチ◇を探究者でカミツルギGXと共に戻すプランを考えていましたが、手札に戻ったジラーチを相手側から山札に戻す手段が浮かばなかったので欲張りダイスをリターンラベルするプランになりました。

破れた時空

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 DP以前から続けていた古参プレイヤーにとっては恐らく説明不要なほどの壊れカードなのですが、今のポケカブームの時期以降に始めた多くのプレイヤーの方々はその時代は知らないと思うので説明しておくと場に出たポケモンをその番のうちに進化させられます。
 時間短縮要員。

リセットスタンプ:手札が減る速度をはやめるためのカード。現行のエクストラでは禁止カードになっています。

ハイパーボール:マッドパーティ持ちを殴り捨てる用に使います。マッギョのHPを底上げするだけなら要らない。

バトルコンプレッサー:このカードをうまく利用して無限ループを作ります。

月光のスタジアム:これ置いたらアーゴヨンGXが逃げ0で逃げられるらしいよ。

キッサキしんでん:まあ見てなって(2回目)。プラチナで固定シンボルのレジギガスがレベル1だった時はそこそこ衝撃を受けたものです。

トリプル加速エネルギー:アーゴヨンがスティンガーGX使う用
ダブル無色エネルギー:ヤレユータンが上の技使う用+逃げる用のエネ
スクランブルエネルギー:バリコオルに付けるとフィニッシャーになります。そのままデッキアウトで終わらせてもいいんですが、尻切れトンボみたいな感じになるのがなんか癪だったのできれいに対戦を終わらせられるように採用しました。

対戦の進行

■対戦開始前
 自分側はたねポケモンが1枚しかないので開始前の段階ですでにメタモンスタートで確定です。
 相手側はフカマルスタートさせたいので、初手の7枚の中にまずフカマルがいることが大前提で、その他にマリガン分まで含めて次のカードを盤面に揃える必要があります。

■マッギョにエネが揃う前に必要なカード
自分の場にフシギバナを置くためのカード(最速で後攻2ターン目にメタモンがすごいへんしん→そせいを打てる)
・ガブリアスLV.X
・いたずらスコップ
・破れた時空
自分のサイドを1枚にするためのカード
・アーゴヨンGX
・カミツルギGX

■最終的な盤面に必要なカード(相手側)
バトル場:ヤレユータン(ダブル無色エネルギー付き)
ベンチ:ガラルマッギョV、アーゴヨンGX、ガラルバリコオル、ガラルジグザグマ
※ガブリアス、カミツルギGXはこの段階で退場済み
スタジアム:キッサキしんでん
トラッシュ:ワザ「マッドパーティ」持ちのポケモンを8枚以上置く

 幸い、自分側はたねポケモンが引けずにマリガンが頻発するので相手側にかなりの数のカードを引かせられるのでこれも活用していきます。最終的な盤面に必要なカードのうち、ガラルジグザグマ以外は初手の段階で置いても構わないカードなので置いてしまいましょう。(逆にガラルジグザグマはメタモンがマッギョに変わる前に置くと、変身した状態のメタモンに4点乗った段階で、すごいへんしんが解けてメタモンに戻った時点で即きぜつして破綻という状態になるので、ガラルジグザグマを置くのはそこまで待ちます)
 その点を考えると、序盤に持っておきたいカードはこれくらいが妥当でしょうか。

・ガブリアスライン4枚(フカマル-ガバイト-ガブリアス-LV.X)
・破れた時空
・いたずらスコップ
・回収ネット
・アーゴヨンライン(ベベノム、アーゴヨンGX)
・トリプル加速エネルギー
・カミツルギGX
・ガラルマッギョV
・ヤレユータン
・ダブル無色エネルギー

 この段階ですでに14枚ほどリストアップしていますが、自分側がメタモン1枚しかたねを入れていない関係上5回くらいはマリガンするはずなので、対戦準備の7枚ドロー+種無し5回分のマリガン5枚ドロー+先攻2ターン目(レベルアップには破れた時空の効果が効かないためこれが最速になります)にガブリアスLV.Xが立つまでの2ターンでのターン初めのドロー2枚て14枚のパーツが揃います。凄いですね(何もすごくない)

■対戦準備~先攻1ターン目
 お察しの通りこの時点で自分側はメタモンスタート確定。相手側がフカマルでスタートできて初めて検証開始になります。またサイドをセットする際に自分側のフシギバナと、相手側のアーゴヨンライン両方がサイドに埋まっていないことが前提条件です。また、先述の通り相手側がマリガンしまくって手札が5枚くらい増えているはずなので、バトル場のフカマルがすぐ進化できるようにガバイトとガブリアスと破れた時空、そしてフシギバナを落とす用のいたずらスコップを揃えておいてから始めます。
 対戦が始まったら相手側に先攻を渡してスタート。まずスタジアムの破れた時空を置いて、フカマルを一気にガブリアスまで進化させていきます。余裕があればこの段階でベベノムやガラルバリヤードも出しておきましょう。
 ここでいたずらスコップを使用。自分側の山札をめくったらフシギバナが見えたので落とします。
 先攻は技が使えないのでここでエンド。

■後攻1ターン目~フシギバナ蘇生まで
 後攻1ターン目の自分側は何もすることがないのでメタモンに手貼りだけしてエンド。相手側はガブリアスLV.Xを引いてきた段階でレベルアップさせてポケパワーりゅうのはどうを使用。コイントスの結果は3回表。そしてベンチがいないので空振りです。すまん、カードのテキスト見てなかったんだよ!(ずっと全員にバラマキだと思ってたのでベンチだけとは知らなかったです)このへんでカミツルギGXまで出せていると後先の進行が少し楽になります。
 自分側にターンが返ってきたらメタモンがガブリアスにすごいへんしんをします。ここですごいへんしんのテキストを今一度確認しておきましょう。

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 「すごいへんしん」はメタモンがバトル場にいるときだけ使える能力で、コインで表を出すと場の好きなポケモンになることができます。(裏の場合は変身できずメタモンに戻りますが、本検証はコインの結果も自由に操作できるという条件下で行っているので、基本的には表が出るものとします)また、変身元のポケモンが場からいなくなった場合は変身の効力を失い、元のメタモンに戻されます。
 場の別のポケモンになれるという効果なので、変身元のポケモンのワザはもちろん、そのポケモンの持っている能力もコピーすることができます。まずはこの能力を使って、ガブリアスに変身した状態のメタモンがワザ「そせい」で、前のターンにいたずらスコップで落としたフシギバナをトラッシュからベンチに出します。

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 フシギバナの特性「みつりんのぬし」は、自分のポケモンについている草の基本エネルギーを2個ぶんに増やす効果を持っています。これを利用してメタモンについているエネルギーの数を増やすことでマッギョVのHPを底上げしていきます。

※補足説明
 メタモンの「すごいへんしん」には「ついているエネルギーはどの色のエネルギーとしても使うことができる」という記述があり、解釈によっては「自由なタイミングでついているエネルギーのタイプを変更できる効果」と取ることも可能です。また、マルチエナジーのような全てのタイプのエネルギーに変わる効果であるとも読み取れます。これは旧裏のカード独特の表現であり、現行のレギュレーションにおいては存在しない挙動となっています。
 この「エネルギーはどの色としても使える」という文章の解釈が、当時のルールブック等の資料を見つけられていないため不明であり、またSMシリーズ突入頃に何故か株ポケ側の規則が変わったのか、DPシリーズより前のカードを含んだ裁定に関しては質問しても回答を得られなくなりました。そのため、公式に明らかにされている解釈が存在しない状態です。
 本稿では、この「エネルギーはこのポケモンについている限りどの色としても使える」という文章を「任意タイミングで複数色のエネルギーを持っているという状態に変換できる」ものと解釈し、メタモンの能力で草エネルギーの効力を持ったまま鋼のタイプを付け足せる(みつりんのぬしの効果で増えた草エネルギー2個にそれぞれメタモンの能力で鋼タイプを補完できる)ものと判断して記事を作成しました。多少無理があるように見えますが(というかこの文章書いてる自分でさえ多少無理を感じている)、そのような解釈を取らないと先の議論が成立しないものになるため、この先の話はこの解釈であることを元に話を進めさせていただきます。
 現行のエクストラではバーニングエナジーの効果で炎に変えた基本草エネルギーにはみつりんのぬしの効果が働かない」という裁定がありますが、これはバーニングエナジーの効果でタイプを炎に変えた結果、元のエネルギーが草のタイプを失ったことによりみつりんのぬしの効力から外れたことによってこのような裁定になるため、本件におけるメタモンの「すごいへんしん」とは異なるケースであると考えています。

※なお、「すごいへんしん」がマルチエナジーと同じように常に全ての色になるという解釈であった場合、みつりんのぬしの効果でメタモンについている基本エネルギーは「全てのタイプのエネルギー2個ぶん」に変化するため、先ほどコメントアウトしたような議論に関する影響は特に起きないと考えています。

■フシギバナ登場~サイド1枚まで
 フシギバナを出したことでガブリアスが用済みになったので、相手側は回収ネットでガブリアスを戻します。(ここで変身先の対象がいなくなったことですごいへんしんが効力を失い、元のメタモンに戻る)代わりに出すのはアーゴヨンGXで、トリプル加速エネルギーを付けてGXワザ「スティンガーGX」でサイドを調整します。また、この時に自分側に欲張りダイスとエネ2枚、相手側に不要札3枚が埋まるように調整します。
 自分側に番が回ってきたときに相手の場にカミツルギGXが構えていたらメタモンのすごいへんしんでカミツルギGXにへんしんします。メタモンがカミツルギに化けた時点で最初のターンに手貼りしたエネ1枚が付いているはずなので、スラッシュGXでサイドを1枚取ります。メタモンのすごいへんしんの効果でエネルギーは「どの色としても使える」状態になっているので、ありがたく鋼タイプとして使わせてもらいましょう。

サイドを1枚……引いたカードは……(オープンザドアー)

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(ウンガイイナー)

 そして例のごとく表が出たのでさらに追加で1枚取ります。

 この時点での盤面がこちら。

■自分側
バトル場:メタモン(カミツルギGXに「すごいへんしん」中)
ベンチ:フシギバナ
トラッシュ:欲張りダイス
サイド:草エネ1枚(これは見えてない)

■相手側
バトル場:アーゴヨンGX
ベンチ
・カミツルギGX(メタモンの変身元)
・ガラルマッギョV(出せたら)
・ガラルバリコオル(そろそろ進化してるだろ)
・ヤレユータン
サイド:何か3枚(不要札、見えてない)

■エネ貼っていく作業タイム
 ここからはひたすらメタモンにエネを付けていく作業になります。現在自分側はサイド1枚になっているので、相手側がリセットスタンプを使うと手札が1枚(次のターンの開始時のドローところ合わせて2枚)になり、引いたエネをメタモンに毎ターン手貼りし続けると、ムキムキパッドを引いてメタモンに付けた段階で手札が0枚になります。この状態で山札が0枚になるまでメタモンに手貼りを繰り返していきます。その間にやるべきことは、

やることリスト
自分側
・相手側のカミツルギGXが退場したらメタモンをガラルマッギョVにすごいへんしんさせる。

相手側(順不同)
・AZでカミツルギGXを戻す。(変身中のメタモンが元に戻る)
・スタジアムを月光のスタジアムに張り替えてアーゴヨンGXを逃がし、ヤレユータンを前に出してダブル無色エネルギーをつける。ヤレユータンを前に出したら、スタジアムをキッサキしんでんに張り替える。(ヤレユータンを前に出したら、神殿を出すタイミングはいつでもよい)
・ガラルマッギョV、ガラルバリコオルを並べる。
・リターンラベルを手札に加えておく。
・手札のハイパーボールを使ってマッドパーティ持ちのポケモンを8枚トラッシュに落とす
・ガラルジグザグマを出してかんしゃくヘッドを使う。前のメタモンに乗せた後、回収ネットで戻してまた出すことループを4回(ただし、4回目のかんしゃくヘッドはメタモンがマッギョに変身してから使う)。消費したネットはヤレユータンの技で回収する
・山札が切れそうになったらヤレユータンの技「リソースマネージメント」でデッキを回復していく。

■そして仕上げ
 自分側が山札0枚になっている時、マッギョに変身した状態のメタモンにエネルギーを貼りきって手札も0枚になっているはずなので、手札も山札も0になった状態で番を返します。
 ここでリターンラベルの出番です。

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 このカードを使って相手が使った欲張りダイスを埋め込んだら、これまでさらっと流されてきたガラルバリコオルの出番がやってきます。

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 ガラルバリコオルの特性「シャッフルダンス」の効果で、山札に行った欲張りダイスをサイドに押し戻します。これで山札の残り1枚はエネになりました。

 これで次のターンに引いてきたエネをメタモンに貼って完成です。

 ではこれまでの流れをまとめていきます。
 自分の場にいるメタモンは相手の場にいるガラルマッギョVに「すごいへんしん」をしていて、ついているカードがエネルギー55枚、最後のターンに引いたエネの最後の1枚を付けて56枚。それにムキムキパッド。ベンチには特性「みつりんのぬし」のはたらいているフシギバナ。バリコオルのワザ「マッドパーティ」の打点に必要なマッドパーティ持ちのポケモンは相手のトラッシュに8枚。場には相手が出したスタジアムのキッサキしんでん。

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 この時点で自分側のサイドが1枚、相手側のサイドが3枚という状態になっていますが、あらためてマッギョのHPに関連する情報を整理していきましょう。

・自分のバトル場はメタモン(相手のガラルマッギョVに「すごいへんしん」をしている状態)で、ムキムキパッドを付けている
・メタモンについているエネルギーカードは56枚(「みつりんのぬし」の効果で1枚2個分に換算されて112個)
・場に出ているスタジアムはキッサキしんでん

 まず、メタモンが「すごいへんしん」をしているマッギョVの最大HPが素の段階で200なのでこの時点で200。さらにマッギョの逃げエネが4なのでムキムキパッドの効果で+50されて250。
 さらに付いている鋼エネルギーが特性換算の結果112個(詳細は文章の始めの方に載っている「補足説明」の部分をもう一度読み返してください)。マッギョの特性は鋼エネ1個につき20プラスされるので、20×(2×56)=20×112=2240で2240の増加。
 そして場に出ているスタジアム。

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 「キッサキしんでん」というスタジアムには、おたがいの場の進化していないポケモン全員の最大HPが20大きくなるという効果があります。さて、すごいへんしんを使ったメタモンや、変身先のマッギョVはたねポケモンであるため、当然「進化していないポケモン」です。また、すごいへんしんはポケモンのカードの情報を書き換える能力ですが、タケシのキュウコンのばけるのように何か他のカードを重ねる能力ではないので、変身してもメタモンが「進化していないポケモン」であるという事実は残ります。そのため、スタジアムの効果で最大HPが20増えます。

 これらをまとめていくと、ガラルマッギョVの最大HPは、

200+50(ムキムキパッド)
+2240(エネの数による補正)
+20(スタジアムによる補正)

 これらによるパンプを全て足していった結果……

ガラルマッギョVの最大HPは驚きの「2510」という数値になります。これは超耐久ポケモンとして知られるムキムキパッド付きのカビゴンVMAXのHP「390」の実に6倍をも上回る数値です。まさに脅威的な耐久値と言えるでしょう。

 そして、この脅威的なHPを持ったマッギョに、ドーブルのワザ「ペイント」による色マーカーの効果で炎タイプを得たミュウツー&ミュウGXがパーフェクションの効果でMバンギラスEXの「デストロイヤー」を打ち込むと素点は最大で「(110+相手のマッギョにダメカンが250個乗っていると仮定して15000追加)×炎弱点で2倍」つまり30220ダメージ。驚くべきはこれが他のダメージパンプ手段を考慮しない上での数値であるので、「アレルギーパニック」持ちのラフレシアを置いて弱点4倍にするとか、残りHPを削ってハッスルベルトを貼るとかで大きく打点が増強します。また、炎のたねポケモンなのでスチームアップによる打点アップも期待できます。末恐ろしいですね。
 まぁ、トラッシュ交換を利用したギミックを組み込めばプラスパワーを無制限に使い続けてダメージ無限大になったりするのですが、それは気にしないということで。

その後

 相手側がキッサキしんでんをまた破れた時空に張り替えて、変身の対象にされたガラルマッギョVをクロケアで山札に返していきます。すると、変身の対象がいなくなって元に戻ったメタモンがダメカン4個のった状態になるので、ここできぜつしていきます。
 後はヤレユータンがダブル無色エネ払って逃げて、スクランブルエネルギーを付けたバリコオルがトラッシュにパリピ仲間が8枚溜まった状態のマッドパーティでフシギバナを〆て終わりです。
 お疲れ様でした。


■そういえばマッギョ関係ないけど状況組み立ててる間にふと思ってたこと
 PCGシリーズの全盛期にホロンサークルというスタジアムがあったことは皆さんご存知でしょうか。
 画像がちょっと見つかりませんが確かこんなテキストだったと思います。

ホロンサークル スタジアム

おたがいのバトルポケモン全員のワザは、すべて失敗する。(失敗しても、ワザを使ったことになる。)
どちらかのバトルポケモンがワザを使った番の終わりに、このカードをトラッシュする。

 これってGXワザ使ってスカしたらどんな扱いになるんでしょう?GXワザを使ったことになってその対戦中は使えなくなるのかな。それともまだGXワザの権限が残るのでしょうか。
 こんらんのポケモンがGXワザ宣言してコイン裏だったらダメカン3個乗るだけでGXワザ発動したことにならないという裁定が出てますけど、ホロンサークルのテキストに「失敗してもワザを使ったことになる」って書いてるのがすごくひっかかるんですよね。
 どうなんでしょう。

 おわりーー。

正直この欄の使い方がよくわかってない