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ChatGPT × Speaking  〜 Choose My English〜


教育を本気で語る会、英語教師のJOYです!
生徒主体のスピーキングを実施して3年、
本校の生徒にピタリとハマり
大きな問題や反対がなく実施できています。

文法の解説や内容理解よりも、
自分のペースでできるアクティビティが
生徒にマッチしてくれました。
そこで、今回はこのスピーキングにつながる
ChatGPTを用いたアクティビティをまとめてみます!


1 考えたい!と思ってもらう仕掛け

前述の通り、生徒はスピーキングを「やってみよう」と思ってくれます。
しかし、内容理解や文章要約などには
あまりやる気をしめしてくれません。
感想を書いたり意見をまとめたり、
思考の整理や言語化はけっこう嫌います。
「ストーリーで重要なこと」や
「内容の振り返り」などには
筆があまりすすみません。
書かないと怒られるから適当に書いて提出する生徒もいました。
そこで、生徒に「書きたい」っと思ってとらえる仕掛けに
ChatGPTを活用してみました!

2 ChatGPTで下書きを作るために

授業内ではJOYが時々ChatGPTを使うので、
生徒は生成AIに対しての認知や関心はあります。
しかし、生徒自身が使う機会はあまりなかったので、
活用には興味を示してくれました。
ここからがこのアクティビティのポイントです!
ChatGPTにはプロンプトが必要ですが、
そのプロンプトを作るためには
教科書の内容について考えなければなりません。
「今回のレッスンってどんな話しだったっけ?」
「主人公は結局何がしたかったの?」

和訳を見直したり友達と教えあったりして、
プロンプト作成のために各自で情報を収集し始めます。
まさに「生徒主体の振り返り」が実現します!

3 下書きから本書きへ

ChatGPTが作成した文章はそのまま使いません。
その文章を参考にしてプリントに
「日本語の原稿」として転記します。
その際に、文章をコピペするのではなく
修正をしながらうつしてもらいます。
「この日本語は変だよな」
「こんなつもりじゃなかったな」

生徒が違和感を覚えた文章は
自分の言葉で言い換えてもらいます。
この作業のねらいも「自分で考えること」です!
生徒がChatGPTを使ってくれるから、
日本語に違和感を覚えるきっかけができます。
ゼロベースで始めるとものすごく嫌悪感を示しますが、
ChatGPTベースだと楽しみながら考えてくれます。
また、ChatGPTを使わない生徒もいました。
プロンプトを作る前に内容を整理していたら、
そのまま自分で文章化してしまう生徒もいます。
ChatGPTの使い方をイチから覚えるくらいなら、
自分で考えたほうが早いようです。
これは嬉しい傾向ですね。
最終的にJOYが目指しているステップに、
自ら足を踏み入れてくれた生徒です。
まさに自由進度学習の真骨頂です!
アクティビティのベクトルがずれていないことが確認できて、
ホッとします。

4 DeepLを駆使して話しやすい英語に!

最後に翻訳ソフトDeepLを使います。

この最強翻訳ソフトを使って、
子どもたちは色んな言語を試して聞いて楽しみながら英語に直しています。
ここでも、先ほどと同じように「英語の原稿」としてプリントに転記してもらいます。
その際に生徒に考えてもらうのは
「発音が難しい単語」があるかどうかです。
難しい単語が出てきたら簡単な単語にパラフレーズしてもらいます。
パラフレーズを面倒くさがる生徒には発音の方を頑張ってもらいます。
いずれにしても、DeepLを使ってくれるから、
英語のことを自分で考えるきっかけが生まれます!
英文が長くてスピーキングが大変だと思った生徒は、
短くなるように日本語を再構成します。
考え直すのが嫌な生徒は頑張って長い英語でスピーキングします。
人それぞれです。
どのパターンにおいてとも大切なのは
「自分で考えること」です!
最終的な目標のスピーキングに向けて、
自分に必要なものを取捨選択したり
真っ向勝負で挑戦したり
自分で決めて自分で話す!
Choose My English!

生成AIや翻訳ソフトを使うと生徒の英語力が落ちるだろ!
と批難されたりもしました。
しかし、それらを使うから生徒が自分で考えてくれます。
「足腰が弱くなるから車に乗るな!」
って言われたら、みなさんは何て返答しますか?
主体的な学びという目標につながるのであれば、
使えるものは迷わず使います!
生徒が使いたいと思うものを選びます!
好奇心から学習につながる手段を大切にしていきます!

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