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ヤラズ/ヤオについて

TL見て昨日(9/10)の川崎最終レースが物議を醸しているのを
知ったんだが、私はヤオ、ヤリ、ヤラズは中央で
もあると思っていて、地方のヤミがクローズアップされるのは、
「情報が少ないから」コレに尽きると考えている。

南関に限らず地方競馬は賞金制度が中央ほど広く知られていないし
調教内容も、全国のコンビニその他で入手できる競馬新聞がない以上
容易に知ることができない。
私のように馬柱だけで予想しているファンも少なくないはずだ。
対して、中央競馬は賞金制度もわかりやすく、調教内容も様々な媒体で確認することができるので、叩き→ヤラズの判断が比較的容易である。

例をあげれば先週のセントウルSのファインニードルだ。
本番のスプリンターズS出走に向けて賞金面は問題なく、叩きの可能性も
懸念されたが、調教内容を確認したことで、100%の仕上げでは無いのだろうが、十分勝ち負け可能なデキと判断。◎にすることができた。
もし負けていたとしても、調教を確認した上での評価なので「ヤラズ」だったという判断ではなく、敗因を馬場や外枠、酷量58キロに求めることが
できる。

地方競馬を情報が少ない中、馬券を買って期待した馬が凡走すると「ヤオだよ」みたいな声がすぐ上がる。全てがそうだとは思わないが、大半は情報不足ゆえの判断ミスだと思っている。TLでは川崎最終Rの瀧川のバンリノユウシャ騎乗に批判が集中していたようだが、私の中ではツイッターでも書いたように△評価。

理由は画像を見れば一目瞭然だ。

中央在籍時の過去のデータだが不良馬場(最上段レース)では先行出来ていない。南関移籍後は不良馬場出走の経験がなく、今回も前には行けないだろうとの判断で△にした。

実際レースビデオを見返すと瀧川はスタートイマイチで
頭を切り替えすぐに内ラチを取りに行った。
出遅れた騎手が取る手段はだいたい二つだ。
遅れた分を取り返すべく手綱をしごきまくって
先行集団に取り付くか、無理せず内を取って
脚を溜める。瀧川は後者を選んだわけだが、いつもの逃げ先行
スタイルを取らなかったから批判が集中しているように思える。

今回は単勝116倍の馬が先行して勝ったから
前者を選択していれば「馬券外はなかっただろ?」
って言いたいんだろうが、④瀧川が出遅れたことで隣の
単勝116倍⑤が先行しやすくなったのも事実。
後者を選択した瀧川は上がり最速で4着。決してヤラズやヤオ
には見えない。

瀧川は特に極端なレースをする騎手だから
後者を選択して脚を溜める騎乗に切り替えたのは
ごく自然に思えるのだが、どうだろうか?

瀧川の馬が過去データを見れば道悪得意とは思えなかったし
ましてや格上馬とはいえ休み明け。△程度の評価が妥当と
私は判断した。


繰り返しになるが、地方競馬は入手できる情報が中央に比べて
圧倒的に少なく馬の取捨選択上、致命的な情報を知らずに
馬券を買う人が多いはず。ヤリヤラズ、ヤオは横行しているのだろうが
その判断は中央の方が遥かに容易い。なので私は南関を予想する上でヤリヤラズ、ヤオは無いとの前提で予想している。つまり目に見えるデータで最善の予想をしてヤリヤラズ、ヤオされたら諦める。それでも1日/1〜2勝できればプラスで終われる買い方で勝負している。

厩舎経営、馬主の費用対効果を鑑みるとヤリヤラズはあって当然のモノ。その目線が欠けている人はそれを糾弾するし・・それを意識できる人は、逆利用して馬券を獲るだろう。予想のスタイルは千差万別で面白い。

ヤオに対する声を減らすためには、各地方競馬主催者側はユーザーに今以上の様々な情報を開示すべきとは思うが、それぞれの自治体が主催しているモノだから、その地域住民に対するサービスであるとの認識は必要だ。

とはいえ、高知競馬の【一発逆転ファイナルレース】など全国の競馬ファンのネット投票を意識した番組作りをしていかないと確実に淘汰されていくはずだ。現に高知競馬は1レースあたりの賞金も上がったし、顧客サービスが売上に直結、賞金も上がるという好循環のモデルケースだ。

ヤオをするにも競馬場が廃止になればどうしようもないのに、高知以外は旧態依然の運営を続けているように思える。賞金が低いからこそ、関係者の生活のためにヤオは発生するとも思うし暴力団も付け入りやすい。この悪循環を断ち切る試みは全く見られず今後もヤオと我々は共存していくのだろう。

ヤラズヤオは数字に表れるモノではないしオカルト性が高い。「確勝」はヤオがあって初めて成り立つモノ。我々はそれ以外を獲り合うに過ぎないのだ。「ヤラズヤオ」を叫ぶことは不毛な話だという認識である。しかし、何でもかんでも「ヤオだ!ヤラズだ!」では成長がない。我々も情報強者になって、立ち向かおうではありませんかわらわら

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