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映画『こどもかいぎ』観てきました!

2月5日(日)、南区のアミカスで行われたドキュメンタリー映画『こどもかいぎ』の上映会に参加してきました。

日本でこのような「こどもかいぎ」という取り組みが始まっていることを今回初めて知りました。しかも、未就学の5歳・6歳くらいの年齢で成立していることに、驚きとともに、希望を感じることができた映画でした。
(この1年、『夢みる小学校』『屋根の上に吹く風は』『ゆめパのじかん』と、子どもをテーマにした素晴らしいドキュメンタリー映画が相次いで誕生し、しかも全国で自主上映会という形で拡がっていることにも希望を感じますね!)

映画で出てきた“問い”は、生や死に関する哲学的な問いもあれば、園での日常生活の中で起こるケンカだったり、夏休みに楽しみにしていることだったりと、さまざま。何か一つの正しい答えがあるわけではない問いに対して、自分の考えを口に出して表現したり、友だちの意見に耳を傾けたり…という取り組みは、学校で教科書を使った一方通行的な授業よりも、何倍も何十倍も得るものが大きいと思います。これからの日本の教育に必要なプログラムだと感じました。

子ども自身の声に耳を傾けることの大切さ

私は福岡市にも「子どもの権利条例」をつくることを提案していますが、子どもの権利のなかに「意見表明権」というものがあります。この映画を観ると、親や先生など大人たちが子どもの声(意見)を代弁することがいかに難しく、子どもたち自身の声(意見)に耳を傾けることの大切さがよく分かります。

たとえば虐待の問題。親などから虐待を受けた子どもは、保護された後も自分の意見をうまく伝えることができないことがあります。これまで児童相談所などでは、子どもと親の双方の話を聞いて「子どもの最善の利益」は何かを考えて判断していました。しかし最近では立場の弱い子どもの100%味方という立場から「子どものマイク」となって意見を代弁する「アドボケイト(代弁者)」が必要だという考え方が注目されつつあります。虐待だけでなく、不登校やいじめなどについてもアドボケイトの考え方は重要です。

福岡市ではいま、社会的養護施設での「アドボケイト」の取り組みが始まっていますが、今後は学校などもっといろんな場面で「アドボケイト」の取り組みが必要だと考えています。

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