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オープンミーティングふりかえり

こんにちは。
本と川と街に参加させていただいております、みどりかわです。
今回は先日開催したオープンミーティングのことを振り返っていきます。

三組の登壇者の皆さまにプレゼンをしていただきました。
とっても濃い時間でした。


お一組目は、安藤誠さんの企画「NELKEN-Line」。
世界的振付家の故ピナ・バウシュの振付作品『ネルケンライン』を子どもや年配の方、障害のある方など多様な市民が踊る映像作品が、今年二月に京都で行われました。


約束事は同じ振り付けをみんなで踊ること。
それぞれが同じ振り付けで踊るのだけれど、それぞれの体で自分のダンスをする。みんなで一つのダンスをすると時空が少し変わっているように思えます。
外から見ているのと実際にやるのとで感じ方は違うだろうなあと、これはやってみたい、というより体感したい。
みんな好きな衣装をされていてのびのびしているように感じる。
それぞれでいいとう気持ち、自分の中から立ち現れるような。

本と川と街の本所・深川という場所で、川があり商いをしている人や住む人や、さまざまな人がひとつのダンスを共にする姿が、想像しただけでワクワクしてきます。


続いて、荒れ地(仮)さんの企画「work in progress:川の街のトラベローグ」。荒れ地(仮)さんは阿部健一さん、星茉里さん、たかすかまさゆきさんで結成されている。
本と川と街のエリアを半年かけて旅をして、『トラベルローグ=紀行文』をしたためる。
書き溜められたトラベルローグを元に、印刷物や展示によって、深川という街を追体験できるような企画です。
阿部さんは演劇と現実が混ざり合う状況に刮目し、場の特性を読み取り、街と演劇の関わりを見つめなおす活動をされています。
旅をして場所やさまざまな発見や再認識があったり、それを他者の視点からも体験できる・知れるということは共感だけでなく、本を読むような架け橋のあたたかさがあると思います。見る側がいつでも体験できるもの(冊子や印刷物など)を検討されており、アウトプットの前のイメージを聞ける貴重な機会でした(それがオープンミーティングです!)。


そして最後の登壇者は松本 力さんと襟草 丁さんによる、Ari no Mi Project。「無」について文化的観点で考察し表現されているアートユニットです。

今年4月から、お互いが撮影した写真に返信する「往復写簡」を開始されており、写真(映像・眼差し)と手紙(言葉・認識)が行き交う様を存在の記しとする、という意図に基づき写真と言葉の交換をされています。
こちらの写真と言葉の交換を、「本と川と街」のエリアを街歩きしながら撮影し、厳選して返書したものを展示されます。
お二人がお話しされていた、東洋的なニュアンスの『なぜなにかがあるのか』と西洋的な『なぜなにもないのではなく、なにかがあるのか =why not noting』の違いの話がとても印象的でした。記憶を媒介する写真や手紙が時間軸を飛び越えていくような、そんな不思議時空を感じました。
ちなみに松本さんが夜な夜な街の写真を撮られていた時に、警察の方に囲まれ職質を受けたそうです、活動の中にはそんなハプニングもあるそうです。


オープンミーティングはこれにて一旦終わりますが、7月はボランティア説明会が開催されます!(その時にもしかしたらクリエイターの方がお話しする機会があるかもしれません!)ご興味あるなと思われた方、ぜひご参加くださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございます。



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