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Facebookの「Made with AI」表示の狙いとは?

 まずこれを見て欲しい。4日前の投稿だ。

 私の名前の横に「Made with AI」とある。私の投稿の全てにこの表示が出ていた。

 いやいや、AIなど使っておらんのだよ。

 それだけでなく、私が見た他の人の投稿にも全てこの表示が付いていた。

 以下の記事によると、この表示は5月から始められたようだ。

Meta(メタ)は、5月から生成AIによって作られた動画、画像や音声に「Made with AI(AIで作成)」とラベルを付与することを発表しました。Metaはこれまで、生成AIコンテンツの一部を削除する方針をとってきましたが、方針転換しました。


 さらに、7月2日のインプレスの記事によると、

Metaは、AIで作成されたことを示すラベル付けについて、表記を「Made with AI」から「AI info」に順次変更する。

Metaは、InstagramやFacebook、Threadsなどのソーシャルメディアにおいて、生成AIを活用した画像に“AIラベル”を追加する取り組みを5月から開始している。このAIラベルは「Made with AI」と表記していたが、通常の写真に画像編集ツールで簡単な修正を行なったものにも「Made with AI」とラベル付けされていることが判明、誤解を招くとして一部の写真家などが抗議していた。

とのことだ。

 ちなみに本日(8月20日)時点では、私の投稿への「Made with AI」表示はなくなっている。

 変更後の「AI info」が表示されているわけでもない。先日まで「Made with AI」が表示されていたのは一体何だったのか!
 相変わらず、Metaのやることはメタメタだ。バグは長いこと放置するし、支配者の支援がなかったら、こんな会社はとっくに潰れているぞ!😊

 ここからが本題だ。

 表記方法はともかくとして、AIを使ったことを意味する表示を付け加える目的は何だろうか?

 確かに、本人が言ってもいないことを本人が喋っているように見せるディープフェイク動画を見分けられるのであれば私としても助かる。しかし、Facebookのやって来たことを見れば、彼らがユーザーのためを思って動くことなど考えられない!自分たちの拡散したい情報だけを拡散することが彼らの目的だからだ。

 この動きの目的は明らかだ。「ファクトチェック」と同様に、支配者にとって不都合な情報に「偽情報」「信用できない情報」とのレッテルを貼ることだ。

 仮に本当に、AIを使った、作り物の動画や写真を見分けることが可能だとしても、いくつかの疑問がある。

1.正しく判定できる確率はどれくらいなのか?100%でなければ意味がないことは明らかだろう。

2.判定結果を正しく反映して表示するかどうかはFacebookの匙加減だ。極端なことを言えば、実際には判定など行わずに、気に入らない記事には「AI info」と表示しても、投稿主以外にはその真偽は分からないだろう。

【結論】

 AIにより生成された写真や動画が、これからどんどん使われるようになっていくことは間違いない。
 これは便利な反面、写真や動画の証拠としての価値を著しく落とすものであり、陰謀論/定説/常識の検証を行なっている私としては存在して欲しくない類のものだ。

 その意味で、AI合成された写真や動画を見分ける技術があるなら大歓迎なのだが、今回のFacebookによる「Made with AI」あるいは「AI info」表示は、どう考えてもFacebook側にとって、つまり支配者側にとって不都合な情報に「偽情報」のレッテルを貼るための、ファクトチェックに次ぐ新手の手法に過ぎない。

 ということで、今回の表示を追加することに対しては全面的に反対する。
 Metaよ、お前にそんなことをする権利はないのだ!

[2024.8.21追記]
以下の記事によれば、この動きはMetaだけではなく、業界全体の動きとのことだ。

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