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能登半島地震人工地震説検証〜第二弾

 2024年元旦の能登半島地震に関して、人工地震かどうか検証した記事を載せた。


 そこに入れなかった情報があるので、それらについても触れておこうと思う。
人工地震に結び付けた2つの噂だ。

噂1.変電所で爆発音、160世帯停電という記事が消された。これは能登半島地震が人工地震だった証拠だ!

 これに関しては、例の「日本ファクトチェックセンター」

が検証してくれているので見てみた。

 日本ファクトチェックセンターが検証したと聞くだけで、「やはり噂は事実なんだな」と思いたくなる気持ちを抑えて読んでみたところ、意外も意外、まともな記事だった。

 これで疑惑はほぼ解消だと思うがどうだろう?

 北陸電力の発表が嘘の可能性もなきにしはあらずだが、その検証は我々には難しいだろう。

 住民が聞いた3回の爆発音が何だったのか気になるが、それと地震を結び付ける根拠も見当たらないし、噂の投稿者も特に説得力のある説を提示している訳でもない。
 この爆発が地震の起爆剤になるとか、地震での原発からの放射能漏れの要因になっている、とかならまだ検証する価値もあるかもしれないが。

2.火災が広範囲。珠洲市はスマートシティーに指定されていた。DEW(指向性エネルギー兵器)で焼かれたのではないかと噂のマウイ島とそっくりだ!


 確かに火災は広範囲だ。

 しかしそれは地震で道路が大きな被害を受け、家屋の倒壊もあって消防車が入れない状況だったために消火作業をできなかったことによるものだろう。

 火災が広範囲だったことが、火災が意図的に起こされたものだとの証拠にはならない。
もちろん、DEWの証拠もない。

 実は私はマウイ島の山火事(と言いながら焼けているのは住宅地のみ)が人為的火災だったのかについての検証作業を途中まで行なってある。

 しかし、マウイ島におけるDEWによるものと思われる攻撃の動画を発見できておらず、証拠不十分で検証が止まっている。
(検証記事を書きました!2024.1.17追記)

 確かに、マウイ島にはスマートシティー計画があったり、セレブの豪邸だけが焼け残っていたり、焼け跡をすぐさま高いフェンスで覆って中を見られないようにしたりと、怪しい状況証拠はいくつかあるが、人為的火災だと高い確率で言うことは難しいと思っている。

 そのマウイ島と同じと言われても、という感じだ。

 スマートシティに関しては正確には違う。

 石川県でスマートシティに応募していたのは加賀市だ。

 珠洲市が参加しているのは、「SDGs未来都市」の方だ。

 この枠組みの中で珠洲市は、確かにスマートシティの実現を目指している。

 しかし、スマートシティに選定されている都市は37、「SDGs未来都市」に選定されているのは100都市を越える。
 これではどこで地震が起きても「スマートシティ推進のためだ!」と言えてしまうので、説得力はない。

まとめ

 今回取り上げた2つの説にはいずれも妥当性がないと考える。

 そもそも今回の地震が人工であるかどうかを検証する意味があるのは、人工かどうかによって、その後の我々の行動を変える必要がある場合だ。

 例を上げれば9.11だ。

 あれは地震ではないが、米国政府の主張する「イスラム過激派によるテロ」であることを前提に、オサマて・ビンラディンが潜むとされるアフガニスタンが攻撃され、世界中がテロ対策の名目で過剰な検査や監視カメラの設置を強いられた。

 これが米国政府による自作自演であることが世間の共通認識になっていれば、その後の世界は変わっていたはずだ。


 今回の地震でそのようなことはあるだろうか?

 自然の地震だった場合と人工地震だった場合とで、国の動き、我々国民の動きは変わるだろうか?

 仮に我々民間レベルで人工地震だと証明できたとしても、政府がそれを認める訳がない。あれだけ証拠のあった9.11でさえあれなのだから。

 つまり、今回の地震が人工かどうかを議論することに意味はほぼないと思われる。

 我々がすべきは、能登半島に地震が起きて多くの方の命が失われ、街が破壊された事実を受けて、被災者を一刻も早く日常に戻して上げることだろう。
 幸いにも津波はそれほど高くなく、原発もメルトダウンしなかった。そのことを喜ぶべきだろう。

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