聞いてないよ、土砂降りと強風なんて。バイクであづまくだり。

夜に向かって走る、そんな気分であづまくだり。
普段はバイクでは雨は走らない、夜は走らないを鉄則にしている。
秋夕(チュソク)は老親の機嫌伺いに川崎に行くことにし、大阪もかの地の天気予報も雨の気配まったくなし。また夜とはいえ高速道路で行くので心配なかろうと向かうことにする。二輪車定率割引(高速道路が37.5%引き)も申請する。
仕事が思ったより遅くなり日も落ち始める6時にスタート。
ルートは西名阪、名阪国道、東名阪、伊勢湾岸道、新東名、東名。
天理から山間部に向かうと霧雨がヘルメットのフェイスにかかる。まあこれくらいなら涼しくなるのでむしろ歓迎と鷹揚に構える。
ところが伊賀のあたりからだんだん気配が怪しくなり、まずは夕食で味噌カツ丼を食べて休む。
しかし桑名あたりからは土砂降りと強風。海側に高度のある長い橋が続くのだけれど強風で恐怖。
一番左の車線をスピードを落として走るも、雨にけぶるハイウェイは視界が極端に狭まり海からの横風にバイクの車体は揺さぶられる。
新東名に入っても同じだ。身体中に雨が染み込み寒い。SAでは熱中症予防にマグボトルに仕込んだ冷たい飲料には口をつける気にもならず、無料の温かいお茶サービスを求め身体に熱をいれる。
途中雨があがったかと思うときもあったが結局強い雨は海老名の手前まで続く。音こそ聞こえなかったが稲光も続いていた。
また高速だから暗さは問題ないだろうと思ったのも大間違い。基本暗い。雨を避けられ明るいトンネルにどれだけ救われたか。
今回は冒頭の鉄則とは大ハズレだった。
ともあれ無事に辿り着いたのは深夜2時。
ものすごく疲れたけれど、やっぱりバイクだからか楽しい気持ちも残る。

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