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21シーズン ベイスターズの野手

2020シーズン最も貢献度の高かった梶谷が抜けた。

梶谷 ops.913 RCAA+31.8 UZR-3.5 WAR4.6

WAR(勝利貢献指数、1.5軍の選手と比べて4.6勝分の働きをした事を示す)はチーム野手断トツで次点が佐野のWAR2.2、宮崎1.5と比べるとその傑出度がわかる。(類似値としては丸4.9村上4.8源田4.8近藤4.2。京田2.6山田哲人1.9D阿部1.3)

センターラインを守り打てる選手はとんでもなく貴重である。

つまり代替選手が桑原や乙坂のようなWAR0.0付近と思われる選手だと今年から4.6勝少なくなり5位に転落する可能性が高くなる。

梶谷流出の危機を埋めなければいけないのは神里である。19年のWARは2.6。20年はOPS.790とまずまずの成績だったが左投手への弱さと好不調の波の大きさが見受けられる為、守備に難があるが左投手に強い細川や桑原乙坂といったレギュラー争いや併用が望まれる。


打順

今年優れた打者は佐野とオースティンが第1グループ。

神里が第2グループ。

宮崎、ソトが第3グループ。

柴田が第4グループ。その後に大和倉本伊藤中井と続く。

セイバー的には2=4≧1>3≧5>6>7>8>9と打順の重要度が解析されているが、重要なのはコアになる打者がどれだけいるか?で、今季体調不良だったソトがOPS.850付近まで回復すると見込めばコアとなる打者は佐野オースティンソト、その次点に宮崎神里がいると想定できる。

5人の打者がいる為1-5番の重要な役どころを任せられる。古き良きセリーグ(笑)的には柴田や大和を2番起用する手もあるが、バントの明確な損がはっきりしておりコア打者をつなげるほうが良い。

事実、初回の得点や得点率においてベイスターズはいい結果を残している。


1番 神里センター

足が早く、今季は出塁率.370と優秀な数字を残した神里。塁に出て2-5番のヒットで生還出来る。懸念は去年はbabipが.389と左の俊足打者としても高い数字で成績の下降が予測される事。

左投手相手には細川を起用するのはどうだろうか。左に強く若い細川に比較的自由に打てる1番を任せてみたい。他の候補としては対左に強い倉本、大和など。1番打者の対左の運用が鍵になりそう。

2番 佐野 レフト

最も高い出塁率、神里を帰す長打力、1.3塁にしやすい左打者。しかも左投手を苦にしない。走力の低さ以外は完璧な2番打者。デメリットはオースティンソト宮崎と右打者が並ぶ事。

ラミレス監督は4番に強いこだわりを持っていたが三浦監督も例に漏れずその傾向が強いと予想できる。4番に佐野を起用するのはマイナスではないが、2番に柴田大和あたりを起用すると初回の得点力は落ちてしまう。

この辺のところはラミレス監督の遺産として「得点期待値」を三浦監督に期待したい。神里ランナーで併殺を避けられ走塁の上手い宮崎がその場合適任か。

宮崎はbb/kが普通だが三振も少ないが四球も少ないタイプ。2番時には四球も選んでいたので2番はハマるかもしれない。広角に打てる、ケースバッティングを実行出来る技術や裏をかく経験もある。

3番 オースティン ライト

セリーグで1番ホームランを打てる打者。四球を選ぶ事も出来て出塁率も高い。得点圏で美しいセンター前を打てる技術と戦術眼も素晴らしい。怪我明け三振が異常に多い時期もあったがその後安定。

4番 ソト ファースト

セイバー的にはソトとオースティンは入れ替えた方がいいらしいが、ソトが今季並みの成績ならオースティンよりOPSで1.00以上開くので佐野とオースティンをくっつけたい。ファースト固定でUZRを上げてWARをあげて欲しい。今季はマイナスだった。

5番 宮崎 サード

ここ2年の成績や逆方向へのホームランが激減した事を考えるとOPSは.700後半に収まると予想。

伊藤や牧といった宮崎の後継者が頭角を表して欲しい。来年FAだが今季長期契約を結べないと流出もあり得る。

守備範囲がワーストクラスでWARが1.5と寂しい数字。高橋周平が3.4と守備の良し悪しがかなり選手の評価に直結している。査定的には打撃優位だが「予算内で勝つチーム」を目指すなら今季の宮崎は奮起する必要がある。残留にしても移籍にしても。

6番 柴田 ショート

大和はセカンドコンバートが濃厚。守備範囲もそうだが肩はプレイを見てても衰えたと感じる。特に三遊間の打球を逆シングルで取った後の送球。

四球獲得が上手くOPS.750をぜひ突破して欲しい。体格的にホームラン量産は難しいが鋭い打球で2塁打を多く作ることが出来れば1.2番コンビや神里不調時の1番もあり得る。

7番 8番 大和倉本伊藤中井 伊藤嶺井戸柱高城

柴田や神里もそうだが、調子や相手に合わせて上手く併用して欲しい。

倉本は対左打者でショートに、伊藤や牧や大和でセカンドのレギュラー争いを。伊藤や牧は早ければ1年後には宮崎の後継者にならなければならないのでどちらかに抜け出してもらいたい。

控え選手

横浜は野手に限らず層が薄い。30前後の選手が軒並み退団しているので仕方ないが。

来季も1軍31人登録である事が濃厚。リリーフを出来るだけ多く抱えたい。

レギュラークラスは

捕手は戸柱、伊藤、嶺井の3人。

内野手はソト、柴田、宮崎、大和、中井、倉本の6人。

外野手は佐野、オースティン、神里、細川の4人。

ここに内野手2.3.遊が出来る内野手が1人(伊藤濃厚)、ファーストのサブは中井とオースティンがメイン。

外野手は蝦名や楠本を代打枠として使いたい。佐野が守備の不安があり桑原を守備固め代走要員として帯同させても良い。桑原は速球に弱く2軍の140km/hだとやる事が無くなっている。2軍で経験というよりは1軍の球を見る方が良さそう。外野手は2人。

野手を16人、先発5+1 中継ぎ10-1 で回すのが良さそう。

大貫、平良、上茶谷、濱口、新外国人、(阪口、坂本、京山、入江、ピープルス)

三嶋、石田、エスコバー、伊勢、国吉、山崎、平田、砂田、シャッケル、(武藤、ピープルス)

こんな感じ。シーズン最終盤に東や今永が帰ってこられれば。


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