【受傷から転位を考える】橈骨遠位端骨折はどのようにして起こるのか!整復や画像読影のための骨折理論を徹底精巧
今回、ほねゆき(@honeyuki_blog)が活動再開して初めてのnoteでのコンテンツ配信です。題名にもある通り、橈骨遠位端骨折背側転位型の関節面の骨片を考えるという実践的内容です。
「骨折の整復はしたことない」
「骨折整復はしたことあるが、具体的な転位について深く考えたことがない」
「現場では外傷を診てないけど、これから少しずつ勉強していきたい」
こんな方が多いのではないでしょうか。
また、骨折整復を多く経験している先生でも、
「頭では分かっていても言語化するのは難しい」
「整復法などの実践的・応用的なことはセミナーで教わっているが、もう一度基礎的な思考を取り入れたい」
など、いろいろな立場の方がさまざまな悩みを持っていると思います。
私はこれまでに修行時代、教員時代、整形外科勤務時代、接骨院開業以降も多くの骨折患者さんを診てきました。
整復固定から後療法まで診て、患者さんが満足するいわゆる "怪我する前と同じ" 状態まで治癒させることに執念をもって仕事をしてきました。
その経験を活かしつつ、橈骨遠位端骨折のみならず、外傷を「考える力」を持って診ることができる柔整師のための質の良い内容になるようにnoteを執筆しています。
このnoteは、
などの、基礎的知識をつけたいというかたにおすすめです。
逆にこのnoteを読むことをおすすめしないのは、
などです。上記の方は、このnoteを読んでも得はありませんのでこのままページを閉じてください。整復法をすぐに教えてくれるセミナーや団体、協会に入りましょう。
そもそも私は、「これにはこうだ!」みたいな思考や姿勢の押し付けが好きではありません。
Twitterを始める前までは、「自分のまわりの柔整師に色々と教えてもまともに勉強する人なんて一握りだし、目の前の患者さんを救った方が世のためになるかぁ」と思っていました。
しかし、Twitterを始めてから、「え、こんな外傷施術に意欲ある柔整師多いの?」と驚きました。
その一方で、、、、
「この整復をすればリスクなし!」
「腫れが強ければ有無を言わさず対診を!」
「現場研修で20件もの整復固定処置を行いました!」
「とくにかく牽引してリガメントタキシス!」
のような、一見華々しい文言で柔整師を誘導するような、なんだかなぁ案件も一部で見られました。物事の本質を見失い、それがスタンダードで最新であるとするような風潮には少し違和感を感じています。
今回の記事の執筆にあたって、柔整師が書いている外傷についての記事は有料のものも含めて30記事ほど読みました。(そもそも外傷について書いている記事があまりない。)
その結果、私が読んだ中では、経験に基づいて理論的に外傷について書いてある記事はほぼありませんでした。あるとはおもいますが、見つけられませんでした。
私が外傷施術について、経験を踏まえた情報を積極的にブログやこのnoteなどで発信することに多少は意味があるのかなと思いましたので、是非ゆっくりと読んでみてください。
参考に、この記事を読んだ方の感想をピックアップして載せておきます。
-1)この記事で分かること
橈骨遠位端骨折背側転位型(コーレス骨折)は臨床上よくみる骨折です。
その橈骨遠位端骨折の関節面がどうなっているかは、整復においても非常に重要ですよね。関節面が不整であれば、運動時痛が残り、予後が悪くなる可能性が高いからです。
橈骨遠位端の関節面がどうなっているかは、CTなどの検査をしなければ正確にはわかりません。
しかし、ものが壊れるとき、骨が折れる時にはある程度そのかたち(壊れ方)が決まってきます。
橈骨遠位端骨折においては、定型的な(統計的に多い)骨折型というものがあります。橈骨遠位端骨折において一番多いのが、柔整の教科書にもある通り背側転位型です。
今回はその背側転位(伸展)型について、さらに成人で関節面に骨折線が入っている背側転位型骨折に絞って、その関節面がどうなっているかについて、再考察したいと思います。
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