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肘内障の特殊性から病態と鑑別・整復を再考する

※この記事は過去にメンバーシップ内で執筆連載していたものをまとめて見やすく再構成し,大幅に加筆したものです.

皆さん,こんばんは.

さて,「最近は整復をしたことがない柔整師が増えてきている」といいますが,はたして本当でしょうか?

答えはNoだと思います.

「でも,実際に整復したことないっていうひと多いよ!」

そんな声が聞こえてきます.

そんな人に真実をお伝えしましょう.

「昔 も 整 復 し た こ と な い 柔 整 師 は 結 構 い た ぜ !!!」

だから,別に整復しない柔整師が多いのは最近の話じゃありません.

どうでもいいこと言ってないで本編に早くいきましょう.

「徒手整復なんかしたことないよ」

そんな柔整師でも,肘内障の整復ならやったことあるのではないでしょうか.

今回はその肘内障について,私なりの視点といいますか,ほねつぎはどうみているのかをお話しします.

※教科書に書いてあるような「肘内障は小児に多く」とか「鎖骨骨折と鑑別が」,「エコーでJサインが」とかググれば出ることを知りたい人は私の記事は必要ないかもしれません.


この記事では以下のことを伝えたい!

「患部はグラデーションだ」
「肘内障は肘内障で終わらせろ」
「肘内障の整復は難易度が高い」

私が師匠だったら,上記の文言を聞いて「うんうん,そうだよな」とピンとこない人には肘内障の整復をさせません.

【この記事の概要】

肘内障を知る
→イレギュラーを知る
→それらの鑑別を知る
→肘内障の整復を知る
→イレギュラーの対処法を知る


このような手順で肘内障を解剖していきます.

この記事を読む皆さんには余すことなくお伝えします.


結論

最初に言ってしまいますが,この記事で言いたいのは以下です.

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