オランダで事故に遭って保険金を貰う

2023年12月31日 18:31

というわけで、2023年11月9日、トラックにぶつかられて左側がボコボコ、左後方はスペアタイヤになってしまった愛車Priusでしたが、修理屋の見解でこれは酷いので直さないということになってしまいました。

直せないじゃなくて直さないw
いわゆる全損扱いです。

実はこのPrius、やっとのことで、4年半に及んだ支払いは終わっており、毎月保険代と道路税の支払いだけで、子ども達の各種送迎に加え、買い物や、レジャー、ドライバーサービスやデリバリーサービスなどでお金を生み出す、我が家を支えるスーパーマシンだったのですが、その走行距離は30万kmを越えており、且つ7シートあるのですが、我が家は8人家族ですので実は人数オーバーで、子ども達の成長と共にドンドン手狭になっており、次買い替えるなら8シート以上の大型ワゴンを目標にしていた矢先の事故でした。

幸いなことに走行自体は問題なく、左側面がボコボコながら、スペアタイヤをノーマルタイヤに戻して、保険が降りるまでは必要最低限恐る恐る乗っていました。

事故後、保険のフォームは加入している保険屋に共有され、割と早い段階で連絡がありました。

デルフトならここのガレージ（修理屋）というように提携のガレージが各地に存在しているようで、ガレージを指定され、「明日専門業者が修理屋に車の状態を確認しに行くから、修理屋がオープンする時間には車を預けておいてくれ。」という内容の電話でした。

オランダにしては珍しく素早い対応で感心しました。

前日の夕方、修理屋が閉まる間際に車を持って行ったのですが、修理屋の受付で「今週めっちゃ忙しいから明日とかに来られても対応できひん！無理無理！」と言われてしまい、「いやでも保険屋から言われたんですけど」と何とか伝えると、受付の男性がメールを確認して、「保険屋から連絡は来てるけど、とにかく明日は無理！」と門前払いを食らってしまいました。

すぐ妻に、保険屋にその旨を連絡してもらうと、「えーそうなんや。じゃあ専門業者に伝えるわ。」という回答で、いや修理屋に何で先に確認してないねん！と感心したことを取り消しましたw

で、結局修理屋からこちらに再来週の月曜日ならイケるでと連絡が来たので、それを保険会社に伝えたところ、じゃあそれでということに決まり、いや結局こっちが調整するんかーい！となった訳ですw
#オランダクオリティ

そしてその日を迎え、事故車の確認が終わり、連絡を待つこと数日。損傷に関する専門業者から事故車の買取り額が約€5.500、保険の補償額が約€75000、合計約€13.000で同意しますか？という電話がありました。
メールではなく電話なのがまたオランダらしい。
言語の出来ない僕にはかなり厳しいです。

いや口頭でなんて同意出来るかーい！と、とにかくテキストで送ってくれと頼んで数日、「で、どうするの？」とまた電話があり、
「いや、だからテキストで送ってって言ったし、メールも送ったやん！」
「Ah」
というやり取りがあり、数日待ってメールでURLが送られて来て、アクセスしてもリンク切れを起こしており、それをまたメールで伝えるも数日返信がなく、ようやくまたURLが送られて来たけどやっぱりリンクが切れていて・・・となんだかんだそこから2週間ぐらいが過ぎて、ようやくURLが機能し、そこの金額面などに合意し、コトが進み、1週間以内にPriusを引き取りに行きますという引き取り業者からの連絡が。
#そこは早かった

こちらはフライング気味にいつ入るか分からない保険金を見込んで新しい車を探し始めていて、そこそこ良きタイミングで次の新しい車に目星をつけていたので、何とかなりました。

この一連のやり取りはオランダあるあるなので腹を立てたり、癇癪を起こしたら負けで、イラつきながらではありますが、じっと耐えつつ言うべき事はしっかり主張すること、柔軟且つハッキリと押し込んで行くというオランダ業者向けのテクニックが必要となりますw

イタズラに時間はかかりましたが、事故に遭ったことで強制的に車を替えなけばならなくなったものの、あのままPriusを乗り潰していたら40万kmぐらいまで走行距離を引っ張って、それから下取りに出したとしても€2〜3.000ぐらいかな？という予想で、そこから新しい大きな8人乗れるワゴン車のローンをスタートしていたと仮定すれば、事故のお陰で約€13,000ものお金を手に入れることができ、それを次の大きな車の頭金に充てることでその後のローンが少しでも楽になるということで、思わぬ事故も見事ポジティブに変換することが出来ました。
#一括で車買えません

ただ5年以上乗った愛車Priusとの別れはやはり寂しく、少しおセンチになってしまう部分もありましたが、新たな大きな相棒と共に新生活をスタート出来る喜びも噛み締めることになりました。