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りばいばる#090 村上家のスペイン珍道中 2017 ~4日目 マラガ → オリウェラ どないなっとんねん!〜

これは2017年8月23日にAmebloに投稿した記事の"りばいばる"です。

2017年7月22日。スペイン滞在4日目。
この日はグラナダからマラガへ移動し、地中海沿いをひたすら走ってオリウェラという街へ、この旅行最長の約550kmに渡る移動日となりました。

元々マラガは行く予定はなかったのですが、大手旅行代理店の南スペインツアーには必ずその地名が出て来る有名な観光地だと知り、何も予定を決めていない特権と車移動の理便性を活かし、せっかくだからと少し遠回りしてマラガに寄り道して行くことにしました。

マラガ砦とやらに目的地を設定して、グラナダから約120kmで到着。

さっと砦前で4姉妹の写真を撮り、その辺りのお店で軽食を買ってさっさと移動します。

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せっかくのマラガでしたが滞在時間は1時間にも充ちません。

高速に乗り、車を走らせながら進行方向右手にチラチラ見える地中海。

どこかのビーチで遊ぶことを提案しましたが、子供らは喜ぶのですが両親からすると疲れるだけの日差しと砂浜。

それと砂だらけの水着等アフターケアを考えただけで車内の混乱必須ということで猛反発に合い、地中海水浴案はあえなく却下で、とにかく前へ前へとひたすら進むことに。

そこかしこに広がるオリーブ畑と切り立つ険しい山々の間に横たわる広々とした高速道路をひたすら走り、途中アルメリアという港街で給油しました。

レンタカーはディーゼル車だったのでディーゼルを給油するのですが、この時から何だか鼻を付く硫黄臭が漂い出し、ディーゼルがこんなに臭いのか、ガソリンスタンド自体が臭うのか、この時はさほど気にしなかったのですが、この辺りから硫黄臭が徐々に気になりだします。

そのままとにかく予約した民泊に早く着こうと休憩もそこそこに、カタルヘナ、ムルシアという気になる大きな街も素通りして民泊のあるオリウェラへ爆走。

この民泊の住所を優秀なナビへ入れてようやく到着するも、どうやらこの住所とは違うということに気付き、民泊の外観写真を頼りに周辺を探索することに。

車に乗ったまま全員で写真を見ながらゆっくりその辺りを探し回るも似た外観の家は立ち並んでいるのですが、どこを探しても宿泊先の建物は見つけられず。

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民泊のオーナーが鍵の隠し場所をYoutubeにアップしていて、映像では「9」のナンバーが付いた鉄柵扉を開け、その扉の後ろの壁に並ぶBOX状の郵便受けの一つに手を突っ込んで引っ張るとその郵便受けだけがスッポリ抜けて、そのBOXの裏に鍵がテープで貼付けてあるのですが、住所が分からないので探偵ばりにその映像に映り込む背景と一致する場所を探し彷徨い続け、結局発見したのはそのエリアに到着してから1時間半後のことでした。

おそらくオーナーの実家か別宅住所が登録されており、実際の部屋の住所は登録出来ていない状態だったと思われます。

民泊を登録する時はしっかり実際の住所を確かめて登録して欲しいものです。

ようやく辿り着いた宿泊先はプールを囲んだリゾートマンションの1室で全体的な外観の雰囲気は良かったものの、玄関ドアの中央にある真鍮のノブが脆く、すぐ取れてしまい、よく見ると何度も接着剤でくっつけた痕と玄関横の下駄箱の上にはご丁寧に接着剤が置いてありました。

部屋の中に入ると床が砂だらけで、ベランダには浮き輪やビーチボールなど子供用の海水浴グッズが山積みになっており、ついさっきまで水遊びを楽しんだかの様な雰囲気が。

持ち回っている食材を冷蔵庫に入れようとトビラを開けると霜がすごい上に水浸し状態。

洗濯機の中には大量の洗濯物が濡れたまま放置されており、妻がオーナーにメールで伝えると「それはあなたたちの為に洗濯したシーツ類だから干しておいて。」とのこと。

よく見ると砂だらけの床には小さなアリが何匹もはっており、ベッドとはいえこの家で一晩過ごすのは正直落ち着かないという状態に。

無料Wifiは飛んでいたもののパスワードを確認する為再度オーナーにメールすると「うちのWifiは速度が早いから、出来ればWifi使用料で5ユーロ置いて行ってくれると助かるんだけど。」とのふざけた返答にいよいよ妻がブチっ!と来て「本来己が準備し終わっておくべき洗濯物を宿泊客である私たちに干させて、砂だらけの床と霜だらけの冷蔵庫の掃除代として逆に5ユーロもらいたいぐらいなんだけど!」と返すと「ハハハ。ノーブレム。」とあっさり引き下がりました。

他にも水圧が弱過ぎるシャワーなど、今回の旅行で一番のはずれを引いてしまったと全員意見一致でした。

その晩は近くの繁華街に繰り出し、オランダにもある中華バイキングの「WOK(ウォック)」(我が家ではそう呼んでいます。)に入ってたらふく食べ、翌朝はせっかくあるプールでまだ肌寒い中、4姉妹は唇が紫色になりながら少しだけ水遊びを楽しみました。

取れてしまった玄関のドアノブを接着剤で元通りくっつけようと試みるも、ドアとの設置面がガタガタ過ぎて断念。そのまま玄関の中にドアノブを置いて来ました。

この宿泊先は大はずれでしたが、4姉妹にとってはどこに泊まったとか、どこの名所に行ったとか、何を見たとか、何を食べたとか、そんなことよりとにかくプールで遊びたい!それが全てのようでした。

つづく・・・

Youtubeの非公開ページで鍵の隠し場所の動画をアップしておく。この当時、非常に先進的なアイデアだと感心しましたが、間違いなく宿泊先としてはワースト1で、逆に印象に強く残りましたw

それもひっくるめて旅行の思い出。やっぱり非日常を味わえる旅行は大切ですね。早くコロナ解決してくれっ!

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