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りばいばる#042 オランダで車が故障

これは2016年12月14日にAmebloに投稿した記事の"りばいばる"です。

2016年11月19日(土)
車を手に入れた週末に、今度はAalsmeerというスキポール空港にほど近い街にある子供の室内遊戯場「Chimpie Champ」に行ってみることにしました。

日本にいる頃から天気や温度に左右されない室内遊戯場で子供達を遊ばせるのが僕自身好きで、オランダは室内遊技場が充実していると聞いていたので一つ一つ行ってみるのを楽しみにしていました。
室内遊戯場リポートはまたの機会に書くことにします。

目的地までは自宅から約50km程で、昼食を食べてから出発。
車は静かなエンジン音と共に順調に滑り出しました。

水曜日に納車してから、木金と子供達の学校の送り迎えもスムーズに行い、順風満帆かと思えた中古車オペルでしたが、高速道路をしばらく走行しているとメーターのバッテリーランプが点いたり消えたりし始めました。

嫌な予感はしたものの高速道路の上で周りは見渡す限りの牧草地帯。
とにかく目的地へ行こうと車を走らせていると今度はメーター類が完全にストップ。
ナビ通り高速を降りると、今度はアクセルを踏んでもスピードが上がらなくなり、カーブではハンドルが急激に重くなってしまい、両手で必死に操縦する状態に。

目的地の「Chimpie Champ」周辺に着いたものの、肝心の遊技場が見つからず、とりあえず広めの路地の様な道を曲がり、路上駐車の車の列に並んで駐車しエンジンを止めてみると、今度はエンジンがかからなくなってしまい、来たこともない土地で最悪の状況に陥りました。

幸い偶然にも目の前に三菱のディーラーがあり、日本人なら助けてくれる率も高いのではないか?という勝手な期待を抱きつつ、恐る恐るディーラーに入って行くと、雑談していた整備士らしき男性陣の中から一人「どうしたんだ?」というように対応してくれたので、「ドントムーブ マイカー ヘルプミー。」と言うと簡易バッテリー機器を持って付いて来てくれて車を見てくれました。

ボンネットを開けて機器をバッテリーに繋いでセルを回すとエンジンはかかったものの、しばらく運転席でアクセルをふかしたりしながら、英語で「バッテリーを交換しないと厳しいね。ちゃんと点検してあげたいけど週明けから予定がいっぱいだから、どこか別の修理屋に持って行って見てもらった方がいい。」と説明してくれ、「ここから50kmぐらいは走れますかね?」と妻が聞くと「メイビー。グッドラック!」と親指を立てて親切なオランダ三菱の整備士さんは見送ってくれました。

「Chimpie Champ」は諦めて、もと来た道を戻るも明らかにエンジンが不安定で、ハンドルも信じられないぐらい重く、アクセルを踏んでもスピードがあがりません。

2kmほど進むと信号に引っかかってしまい車が停まると同時にエンジンも止まり、またエンジンがかからなくなってしまいました。
とっさに外に出て妻を運転席に座らせ、どこか安全な場所に車を押そうとしていると歩道を通りかかった熟年カップルの男性が「ユー ニード ヘルプ?」と寄って来てくれたので「ソーリー プリーズ!」と車を押すのを手伝ってもらいました。

19歳の時に初めて買った軽のワンボックスが納車の翌日国道の信号待ち中にオーバーヒートして動かなくなってしまい、慌てて車から飛び降り、窓の外からハンドルを操作しながら歩道に押し上げたことを思い出しました。

幸いその信号を曲がった少し先にガソリンスタンドがあったのでそこまで一緒に押してもらい、「グッドラック!」と言って親切な熟年カップルは立ち去って行きました。

ヨーロッパのガソリンスタンドは基本セルフなので一緒に開いているコンビニの様なショップにバッテリーケーブルが1セットだけ売っていたのでそれを購入。

ちょうど勤務交代で車で帰ろうとしていた店員のおじさんに車を横付けしてもらいケーブルでバッテリー同士をつなぎエンジンをかけるとかかって、バッテリー充電の為にアクセルを程よくふかすも結局途中でエンジンが停止。

今度は給油に来たレンタカー屋さんの車に声をかけてバッテリーをつないでエンジンをかけるもしばらくするとまたエンジンが止まったので、これはもう絶対帰れないと判断し、妻に加入したてのロードサービスに電話してもらうも、「カバーされるのは明日からなので、どうしようもありません。」という回答で八方塞がりに。

幸いガソリンスタンドの近くにバス停があったので、ガソリンスタンドの店員に明日取りに来るから置かせておいてくれと妻に説明してもらい、交通機関を駆使してこの日は家に帰ることにしました。

近くのバス停から鉄道のHoofddrop駅まで現金でバスに乗り、切符を買ってデルフトまで戻って来れました。

お菓子などを持って行っていたお蔭でちょっとした小旅行イベントとして子供達は楽しそうにしていたのでホっとしました。

車を買った中古車屋はもう当てにしない方がいいのと中古車は買って自分ですぐ別の修理屋に持って行って悪い箇所を直すのが基本というアドバイスを受け、中古車屋に文句を言うのは諦めることにし、口コミ評価が高いデンハーグのオペルディーラーへ持って行ってもらうことに。

今考えるとそのアドバイスはアテにならなかったことが分かったので、中古車屋にクレームを出すべきでした。

翌日の日曜日、妻にロードサービスに電話してもらい昨日のことを説明すると現場にサービスマンを行かせるということだったので、ガソリンスタンドの住所を伝え、現場に到着する約15分前にまた電話をかけるということで今度は僕が一人で現場へ逆戻りしました。

Hoofddrop駅から妻に電話をしロードサービスにもうすぐ到着する旨を伝えてもらいバスに乗りこみましたが、ドライバーがそこそこ年配の女性だったことに少し驚きました。

そう言えばトラム(路面電車)の運転席でも女性運転手を時々見かけます。日本でも最近は増えて来ているのでしょうが、遭遇する率はオランダの方が圧倒的に多い気がします。

ガソリンスタンドの最寄りのバス停から少し歩いて現場に向かい、一晩放置されたオペルの運転席に乗って待つこと約1時間。

ロードサービスのトラックがやって来て少し髪の長いガタイのいい男性スタッフがトラックから機材を取り出しオペルを点検してくれました。

一通りいろんな所をイジって結論を伝えて来たのですが、何と言っているか全く分からず、コーディネーターさんに電話で助けを求め男性スタッフと話してもらったところ、「現場じゃ復旧はムリだから、持ち帰って明日どこか指定の修理屋に搬送する。彼は空港まで乗せて行ってあげる。」ということで、オペルはトラックの後ろに乗せて、僕は助手席に乗せてもらってスキポール空港まで送ってもらえることになりました。

ロードサービスの彼は運転席に乗り込むとカーステレオをオンにしてBGMに合わせて鼻歌を歌い始め、助手席に乗り込んだ僕に親指を立てて「任せてくれ!」という合図をしました。

デンハーグのオペルディーラーの住所を彼に伝え、「ワッタイム トゥモロー?」と聞くと「渋滞にもよるけど午前中に持って行くつもりだ。」と言う様な回答で一安心。

スキポール空港までのしばしのドライブ中に陽気な彼が英語で何か冗談らしきことを言って来たのですが分からず、申し訳ないという気持ちになりましたが、ほどなく空港に到着。

「サンキューベリマッチ!」と助手席を降りると「ノープロブレム!グッドラック!」と言ってまた親指をグっと立てて走り去って行きました。
スキポール空港からは鉄道の座席を陣取り、居眠りしながら地元デルフトまで帰って来ました。

翌日、昼過ぎにオペルディーラーに妻から電話を入れてもらうとロードサービスはまだ来ていないとのこと。
今度はロードサービスに電話をかけるも「火曜日、もしくは水曜日なら確実です。」という回答。

電機屋といい不動産屋といい、勝手な予定変更は日常茶飯事のようで、それにほぼほぼ連絡はなし。これオランダ来てからしゅっちゅうなんです。
文化の違いと言われるとそれまでですが、なぜ連絡をしないでいいやという思考になるのか?先々理由を解明したいなと個人的に考えています。

これは日本が異常なまでにキッチリしていて、その習慣に洗脳されいたという感覚でw 今となってはそのいい加減さと言うかフレキシブルさがストレスフリーで、世界の幸福度上位国の常連というところに繋がるのかなぁと思っています。

結局2日後の水曜日の午前中にオペルディーラーから「修理が完了したので、いつでも取りに来てOK。」と妻の携帯に電話があったので、トラムに乗って車を取りに行きました。

バッテリー交換とギアの部分に不具合があったらしくそこを取り替えて、修理代が760ユーロ。2,950ユーロの車代と合わせて合計3,710ユーロ(約44万5千円/レート 1ユーロ=120円の場合)の車ということになり、安物買いの銭失い状態ですが、それからは車は現在に至まで毎日好調で、2016年11月26日の土曜日に「Chimpie Champ」に再トライしたことは言うまでもありません。

それから1年ぐらい次の車をリースするまで順調に走ってくれました。
中古車に関わらず、機械はいつ故障するか分からないので、しっかりメンテナンスしてくれているお店で買うことをオススメします。

もしくは個人売買も盛んなので、いい感じの中古車に巡り会う運も重要だと思います。

オランダサポート_20201128

オランダサポート_ONLINESHOP

ドライバーサービス_20201123

デリバリーサービス_20201123


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