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りばいばる#088 村上家のスペイン珍道中 2017 ~2日目 トレド →コンスエグラ ラ・マンチャの親父~

これは2017年8月14日にAmebloに投稿した記事の"りばいばる"です。

スペイン旅行2日目の夕方、苦い思い出となったマドリードから南南西へ約70km。
「もしスペインに1日しか滞在しないなら、迷わずトレドへ行け」という格言がある街トレドへ向かいました。

トレドの街の入口の城門の後ろにそびえ立つ様なトレドの中心地はのぼり坂になっていて、その街中を慣れないマニュアル車がエンストしないように車で走ります。

旧市街は世界遺産にも登録されているらしく、大聖堂や博物館、修道院や教会など観光名所が豊富な様で観光用の連結車両みたいなものも走っていて、あれに乗ろうか等いろいろ意見が出たのですが、マドリードの余韻に少し気疲れしていたのと暑いのとちょっと面倒くさいのとで、何となくまあ写真を撮るだけでいいかなという雰囲気に。

「トレドに来たぞ!」的な写真ポイントを探しながら街の頂上付近まで上ってから今度は街の反対方面に降りて行き、街が見渡せる山間のポイントで写真を撮りました。

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やはり噂に違わず素敵な街で、なんちゃらとか言う橋など、やはり冒頭の格言は本物だと思える数々の素晴らしい眺めに「ああスペインに旅行に来たんだな。」と改めて実感しました。

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4姉妹は相変わらず豚に真珠状態で「早くホテルに行こうよ~。」と退屈なようだったので、数々の名所はすっ飛ばして、トレドから南東に約60kmほど行った、Airbnbで押さえた民泊のある「コンスエグラ」という街へ移動することにしました。

この街も良い雰囲気で、押さえた民泊も約2万円とお安い割にかなりレベルが高く、管理人の方も親切で言う事なしでした。

街には丘があり、その丘の上にいくつか風車があり、その風車や街並にしばしば感動しきりの親父が急に「ラ・マンチャの男やないか!」と叫んだので何事かと思ったのですが、今いるこの地方こそがラ・マンチャ地方で、ドン・キホーテを題材にした有名なミュージカル作品「ラ・マンチャの男」は、内容は知らずともそのタイトルは有名で、日本でも松本幸四郎さんが主演するミュージカル作品として過去何度も上演されており、公演回数も1,200回(2017年8月現在)を越える大作だそうです。

この旅行はとにかくスペインの有名な都市をなるべく多く回るという目的に勝手に設定していた僕は、次の街グラナダへの移動距離を稼ぐべく、宿泊する街がどんな街なのかは全く調べずに、トレドからグラナダの間にある手頃な民泊を地図上でクリックして予約していたのでした。

そこで偶然押さえた民泊のある街コンスエグラを含むこの辺り一帯ラ・マンチャ地方はスペインの中部に位置する歴史的地方の一つで、スペインを代表する作家ミゲル・デ・セルバンスの代表作『才知あふれる郷土 ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』の主人公ドン・キホーテの数々の冒険の舞台となった地方だそうです。

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親父は昔からそういった類いの作品が好きだったらしく、スペインでラ・マンチャ地方に行くことを密かに夢見ていた様で、その辺りのことは全く興味のない息子が偶然にも予約した民泊のある街がドンピシャで、それが判明し興奮したという訳でした。

その日の夕食はコンスエグラの街にあるスーパーで買い出ししたもので済ませ、翌朝は親父と一緒に早起きした長女と三女を連れて風車の辺りに散歩に出かけて、心行くまで写真撮影したそうです。

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しかしドン・キホーテだの裸のマハだの、親父がそこまでそういった美術作品に興味があったとは初耳で、芸術の形は違えど僕が若かりし頃にハマったロック音楽を毛嫌いしていたこととはまた別物なのねと、いまいち釈然としないのでありました。

つづく・・・

ちなみに親父の名言で「お父さんはテケテケ嫌いやねん」とロックの類を”テケテケ"と一括りにして、ロックは不良のものだという団塊世代丸出しの先入観で片付けていたのですが、僕もこの歳(46歳)になって、自分たちの懐かしい音源を久々に聴いてみたところ、確かにテケテケ聴こえましたw

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