見出し画像

りばいばる#077 在オランダ日本人合同運動会

これは2017年6月13日にAmebloに投稿した記事の"りばいばる"です。

2017年6月10日(土)
第25回、在オランダ日本人合同運動会があるということを日本語補習校の情報を探っていた妻がネットで見つけ、要項によるとオランダの日本人学校に通っていない、現地校に通う子供も参加出来るということで、申し込むことにしました。

大使館関係の方に聞いた情報ですが、オランダには日本語補習校がアムステルダム、ロッテルダム、ティルブルグ、マーストリヒトの4都市に散りばめられていて、現地校やインターナショナルスクールへ通う日本人、もしくは片方の親が日本人の子供達(国籍のみが日本という子供の例は未確認)の日本語の補習の為に毎週土曜日に日本語を中心に教えてくれる機関が存在しているそうです。

首都のアムステルダム校とオランダ第2の都市ロッテルダム校は日本と同じ教育を受ける為の日本人学校としても機能しているそうで、編入可能で平日1時間目から6時間目まできっちり日本同様の学校生活を送れるそうです。

毎週土曜日のみの補修校としては、アムステルダム校が特に人気で現在は定員オーバーの為、待ち状態が続いているという噂を聞きました。

我が家の場合は金銭的な問題を含め、この半年間子供達の成長の様子を見ながら日本語補修校へ行かせるか吟味していましたが、現地の学校生活とは別に言語のストレスのない日本語のコミュニティに属せばオランダ語の修得や日本語力の保持の双方に相乗効果があるのでは?という考えから、デルフトから近いロッテルダム補修校に夏休み明けから長女を通わせようかと検討中です。

結局2019年4月から長女と次女が通うことになりました。

日本人合同運動会はアムステルダム校のグラウンドで行われ、日本人学校2校と補修校の4校の計6校がTシャツで色分けされ、どこにも属さない現地校の出身の子達を合わせた小学1年生から中学3年生まで総勢約500名ぐらいの生徒が赤組と白組に別れて戦います。

ちなみに現地校のみの生徒は約20人程いたと思うのですが、白組に分けられており、当日受付で要返却のハチマキを支給されました。

事前に送られて来た運動会の資料を見ると分単位のプログラムや運動場、観覧席、応援席の見取り図、各競技の演技説明図、各注意事項等が細部まで明記されており、綿密な運営計画と参加者に対する気配りに「おー日本っぽい!」と感心しました。

初めての参加だったので、どの辺りで観覧すればいいか探したところ、到着するのが割と遅めだったので応援スタンドは埋まっており、端っこの砂場付近にスペースを見つけて陣取りました。

ここで痛恨の忘れ物!レジャーシートを用意していたのに玄関に置き忘れてしまい、ベビーカーに収納してあった雨よけのビニールを替わりに敷いてしのぎました。

長女以外のチビッコ3人娘は午前中は出番がなく案の定早々に飽きてしまい、砂遊びに興じていたので結果的に砂場付近が空いていて良かったです。

会場ではドライバーサービスをご利用頂いた何組かのお客様とも再会でき、ご挨拶したり、近況を報告し合ったり出来たのもとてもありがたかったです。

10:00から開会式が始まり、開会の言葉、国旗掲揚、実行委員長や主催者代表の挨拶に来賓祝辞、生徒代表挨拶や選手宣誓、そして準備体操と実に8項目もプログラムされており儀式を重んじる日本ならではのなかなか本題にいかない感じを懐かしく思いました(笑)

印象的だったのはテロに対する注意事項とセキュリティで、万が一不審者が侵入して来た際はその者からとにかく離れることという具体的な対応策の説明と入場時には事前に登録したIDリストバンドを必ず着用させられ、大会中は金網で校内は閉め切られ、外にはパトカーとスーツのSPのような屈強な外国人が警備に当たり、ボランティアスタッフであろうお母様方が2人一組で定期的に巡回しているのを見かけました。

日本人だらけの運動会にあたかも日本である様な錯覚を覚えましたが、ここは海外、ヨーロッパのオランダなんだなと思い起こさせる瞬間でもありました。

そんな日本人の大運動会を近所に住んでいると思われるイスラム圏の少女達や大人達が金網の外から見物していたのも何だか珍しい光景でした。

我が家は長女が日本で言う小学校2年生に当たるので(2017年6月現在)、徒競走と大玉転がし、それとプログラムの最後の全生徒による大玉送りに参加させてもらい、昼食後の「幼児かけっこ」に次女と三女が手をつないで走りました。

四女も一緒に走らせようと思ったのですが、スタンバイ中に寝てしまい、抱っこしたままゴールで次女と三女を迎えました。幼児かけっこでお菓子を貰えたので次女と三女はご満悦でしたが、やはりもっともっと参加したかったそうです。

競技は小1による玉入れや小4による4人一組で棒を横に持って走りコーンを2回ターンして戻って来てリレーする「台風の目」や、小5による段ボールを積んだおみこしを落とさず運ぶ「みこしDEわっしょい」や小6による「棒上旗取り」に加え、保護者参加の定番「綱引き」など日本の運動会を代表する競技の数々に赤組白組それぞれの応援が大白熱!

各学年の代表による花形競技・紅白リレーは自分の子供が出ていなくとも「いけーっ!!!」と白組に歓声を送ってしまうほどヒートアップしました。

画像1

競技の中に中学生による「ローハイド」と言う聞き慣れない競技があったのですが、騎馬戦のように3人組で馬を作り、その上に騎手としてもう一人乗って長いロープの先にボールの入った袋を持って走り、コースの中央に設置された台の上の空のアルミバケツにその重し付きのロープをグルグル振り回して当てて落とすという人生で初めて見る競技に関心しました。

画像2

いわゆるカウボーイが投げ縄で獲物を捕まえる要領で頭の上でロープを振り回し、重しによる遠心力でうまくバケツに当てないといけないのですが、不安定な騎馬の上で結構重そうな重しの付いたロープをコントロールするのはかなり難しいらしく、誰も一発では当てられず、3回程失敗したら段々とバケツに騎馬ごと近寄り、最後は目と鼻の先にまで近付いたバケツに重しを当てて落とすということになるのですが、これが見ていると相当面白くて、少ない回数でバケツを落とせる猛者が現れるとたちまち逆転されてしまうというハラハラドキドキの競技がこの日一番の盛り上がりを見せたのではないかと思いました。

家で重し付きのロープを作って子供達と遊ぼうかなーなどとも考えてしまいました。

そして各競技が終わると次の競技の準備をささーっと瞬時に段取りしてしまう先生方と実行委員の生徒達とボランティアであろうお母さん達の連携と規律は運動会を陰で支える立役者といっても過言ではなく、日本が世界に誇れる統率力に他ならないと思いました。

これは海外の学校では実現出来ないだろうと思いましたが、娘達が通う現地校にはスポーツデイという体育イベントがあるものの、日本のような運動会は存在しない為、現地校でこの日本式運動会を実施出来ればそれはそれで盛り上がるのではないか?と想像し、そう言えばスポーツデイのアイデアを募集していたので、近い将来、日本式運動会のようなイベントを提案してみるのはどうかな?と密かに夢見ることにしました。

オランダでのビジネスが軌道に乗り、住み続けられたらの話ですが・・・(笑)

結果は長女の所属する白組の勝利。日本式の閉会式も終わり帰路につきましたが、全体的に曇り空だったとはいえ時々のぞく太陽光に疲れたのか帰りの車では僕と次女以外は皆すぐ寝てしまいました。

来年も参加できるかどうか分かりませんが、また参加したいと思います。

この合同運動会は2018年は参加せず、2019年はハーグ・ロッテルダム補習校のメンバーとして参加させてもらったのですが、2020年は残念ながらコロナで運動会は中止に。

2021年今年は一体どうなるのか?
子供達が楽しみにしているイベントなので何とか開催できたらなーと願います。

オランダサポート_20201128

オランダサポート_ONLINESHOP

ドライバーサービス_20201123

デリバリーサービス_20201123


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?