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「友人・知人への紹介」が見込めない家事代行業

コロナ禍で業績を伸ばしている(らしい)家事代行業。
これにはいろいろ理由があります。

■「今まで興味はあったけど、会社に行ってたらそもそもスタッフさんを呼ぶことができないんだよね」という人が、在宅ワークになったためにスタッフを呼べるようになった
■家の中に長い時間いることになり、家の環境が気になるようになった
■「家事を他人に委ねてもいいんだ!」という時代になった
■家事代行を後押しするようなCM、アプリ、TV番組が増えた

私が実感しているのはざっとこんなところです。
そんななか、一つだけ気になっているのは「お客様から他のお客様を紹介してもらうことが少ないな…」ということ。

長らく営業職だった私。特に個人相手の営業職は、「自分のお客様から他のお客様を紹介していただくようになれば一人前!」とよく言われていたものです。事実、それで人脈を増やし、「新規開拓」などに体力と時間を浪費しなくても、営業成績の方が勝手にやってくるという嬉しい循環になるものです。
※もちろん、お客様から「このスタッフなら紹介できる!」と思っていただくことが大前提ですが

お陰様で現在のお客様とは関係も良好。
そしてたびたび「お友達にもみつばちさんを紹介しときましたよ!」「ご近所さんに紹介したいから名刺をください」というお声をたくさんいただくのです。

が。
不思議と家事代行の方では「ご紹介」のお客様が契約に至ることが少なく…。
それを身内に相談したところ、意外な答えが返ってきたのです。もし同じように悩んでいる方がいたら、「心配しなくていいよ」とお伝えしたく、本日のnoteです。

■家事代行スタッフは「我が家の中を熟知している人」。だからこそ…

まず、家事代行でお伺いしているお宅は、その家の人よりも私の方が家の中のことを熟知しているくらい、よく見ています。実際、洗剤の買い置きが何個あるかなんて私が把握しているくらい。
それくらい自分の家の中を熟知しているスタッフが、自分の友達の家にいったらどう感じますか?

「この人、我が家がどれくらい散らかってるか、私のお友達にぺらぺら喋るんじゃないかしら…」と。

特に家事代行は主婦がご依頼になるケースが多いもの。
「〇〇さんの家、めっちゃ散らかってるんですよ」とか、「あんな高価なものを買っていた」とか、「〇〇さんてばすごく古いタオル使ってるんですよ~」とか、言われるかもしれない。だから、仲良しさんであればあるほど、同じ家事代行スタッフは頼めない(頼みたくない)のだとか。

身内にこういわれるまで、「私って実はお客様から信用されてない…?」とかいろいろ考えてたんですが、身内は「自分が家事代行を頼むとしたら」という視点で考えてくれて、なるほど! と膝を打つ答えをくれました。

確かに、子供の成績とか、旦那さんの育毛剤とか、ひどいときには給与明細とか、割と目にしてしまうんですよね、この仕事。
そんな人が自分の知り合いの家に行くと思ったら、何をばらされるか分からなくてちょっと怖い。

ちなみに。
実は一軒だけご紹介で成約したお客様(A様から紹介されたB様、お隣同士のお家)という方もいらっしゃいます。
A様がB様をご紹介くださったのですが、A様は結構噂話が好きな方で…
A様宅に行くたびに「Bさんの家はどんなかんじ?散らかってるでしょ?」と聞いてこられるんですよね。
こちらは当然のことながら「家の中がどうなっているか」などは一切お答えせず、「B様にはいつも良くしていただいていますよ」とうまくはぐらかし、話題をすり替えてます(苦笑)

なので、ご紹介のお客様であっても気にしなくていいんですよ…と申し上げたいところですが、やっぱり気にしちゃう人は多いでしょうね。
逆に、「親が子を紹介」「子が親を紹介」などは多いようです。なので、友人知人からの紹介は見込めないモノ! と思って仕事をするときが楽かも。

もちろんもちろん、ご紹介が多い家事代行業者さんもいらっしゃるでしょう。素晴らしいし、羨ましいなと思います! 
どうあれ、お客様の個人情報を軽々しく話したりすることはないのでご安心くださいませ、という話でした!

もしサポートのご意思があるなら、お気持ちだけで。別の困っている方へ直接ご寄付ください。私と私の家族は元気なのでnote経由のサポートの必要はありません(*'ω'*)