「ゲーセン de RTA #2 in 東京」に参加した話。

2023年10月29日、東京の「ゲームセンターWILL」(以下WILL)さんにて開催された「ゲーセン de RTA #2 in 東京」。
その名の通りゲームセンターで遊ぶアーケードゲームを題材としたRTAイベントです。
そのイベントにパカパカパッションSPのShowcase枠で参加しました、走者のhoneyと申します。
こういうイベントに参加したのは初めてだったので、記録という意味も込めていろいろ書いてみたいと思います。


応募を決めるまで

元々わたしはWILLに月2、3回通っていました。
月1回の交流会+一人で遊びに行く…という感じで。
なので昨年第1回が開催されたことも、その途中バックアップとして急遽パカパカが差し込まれたことも知っていました。
そして今年第2回が開催されることを受け、Twitterのフォロワーさんでもあり交流会勢でもある、ろがーさんがこんな趣旨のツイートをされていました。
「片手プレイや別キャラダブルなど、パカパカもスーパープレイとして映える技能が多いのではないか」
全くその通りです。
交流会に集う神々の中には上記のような特殊プレイができる方々がいらっしゃるのですが、昨年のバックアップが通常プレイだったので、
2年目となる今年もパカパカがあるのならそういう特殊枠を見てみたい、という思いがありました。

同意しようとリプを送ったところ、思わぬ返信が。
「honeyさんも極めた側なので目隠しならいけるのでは?」
…まさかわたしが。
わたしはパカパカSPのシルバー大会(譜面の色が見えない)が大好きです。
しかし大会モードが発動していないと遊ぶことができません。
そこで考えついたのが目隠しプレイ。
目を瞑るだけならいつでもできる…そう思って始めたものでした。
とはいえ目隠しプレイをしている人はそう多くないでしょう。
珍しいは珍しいのかもしれない、そういう意味では出てみるのもいいのかもしれない…と思い始めました。
応募に際してプレイ動画が必要とのことで、「都合が合えば撮りますよ」とろがーさんが言って下さいました。
たまたまそのやりとりをしていた翌日WILLに行く予定があったので(その時がラスト旧店舗でした)、そこでお願いすることに。
ただしこの段階では「前向きに検討する」くらいの感じで、まだそこまでの実感は湧いていませんでした。

翌日。
目を瞑ってプレイしていたら、ろがーさんがいらっしゃいました。
最初いつものように目を瞑っただけで動画撮影してみたのですが、目を瞑っていることが伝わりにくいことが判明。
急遽店長さんにダンボールをお借りして、画面を物理的に覆ってプレイすることに。
一発で(当時としては)そこそこの結果になり、撮影はすんなり終了。

動画を撮影してもらって、自分の中で考え方が変わってきました。
「せっかく撮影してもらったのだし、応募するだけしてみなければもったいないのでは?」
不安でいっぱいではあったものの、少しずつ応募の意思が固まってきました。

応募〜本番まで

応募するにあたって、予め確認しておきたいことが3点ありました。
・筐体にイヤホン端子をつけて頂くことは可能か
・画面を物理的に遮蔽するものを用意して頂くことは可能か
・当日会場に晒しモニターは設置されるか
いずれも目隠しプレイをするにあたって外せない条件です。
音しか頼りにできない目隠しプレイでは、ゲームの音が聞こえることが何より大事です。
また目隠しであることをわかりやすく示すには、動画撮影時と同じように画面を物理的に隠すことも必要。
ただその状態では周りの方々も解説の方もプレイを見られないので晒しモニターが必須…といった感じです。
イベントのDiscordサーバーで質問したところ、いずれも対応可能とお返事を頂きました。
これで完全に応募を決意しました。
そしてこの時点で解説をろがーさんにお願いしました。
流石に喋りながら音ゲーをプレイするのは無理なので…。
快諾して下さり、もう感謝しかありませんでした。

当落が発表されてから、原稿作成に着手しました。
とはいえここに関してはほぼろがーさん任せになってしまったのですが…(本当にありがとうございました)。
数回打ち合わせをして内容を練っていきました。

本番までの間、休みの日にはゲーセンに通い目隠しプレイの練習をする日々が続きました。
パカパカには家庭用も存在します。
しかし後述しますがいろいろと仕様が異なっていて、正直練習にならないのです。
つまりアーケードのパカパカはゲーセンでしか練習できないということですね。
練習の成果か少しずつ精度が上がり、調子が良いと3曲通しで160万出るようになってきました。

10月18日にWILLが新店舗での営業を開始。
本番直前ということもあり、20日と24日に遊びに行き、がっつり練習しました。

本番

お昼に立川駅でろがーさんと合流。
実は一番緊張していたのはこの時だったかもしれません。
落ち合ってWILLに向かい、まずは主催さんや他の走者さん、解説者さんにご挨拶。
いつもの筐体で練習を始めたら、なんだか緊張がほぐれてきました。
ただウォーミングアップとしてのFLOATED CALM Remixのファンタで99%が一度も出なかった(8ミス98%は4回出た)のでちょっと微妙。
目隠し通しも練習しました。

出番が14時半くらいからの予定だったので、14時まで練習して後はいつ呼ばれてもいいようにスタンバイしていようと思っていました。
しかし練習終わりにしようと思ったタイミングで、店長さんから「次出番だよ!」と声がかかりました。
…まさかの30分巻き進行になっていたのです。
という訳で配信台まで向かい、すぐさま出走準備。
無線マイクなるものを初めて装着しました。
画面には既に黒い紙が貼られていましたが、手元カメラに映らないということで、アイマスクも着用することに(念のため持って行って良かった!)。
無線マイク+アイマスク+イヤホン…頭周りが重装備。

そしていよいよ本番。
アーカイブはこちらからどうぞ。

さて肝心の中身なのですが…目隠しプレイがあまりにもボロボロすぎてだいぶ辛かったです。
アーカイブを見た感じ基本的に早く叩きすぎでした。
赤goodだらけ。
これに関しては適応能力をまだまだ磨かなければ…という感じですね。

通しを終えたところで、主催さんから一言。
「今30分くらい巻きなので、お二人がよろしければ延長戦…コメントで"目隠し無かったらどうなるんだ"ってのもあったのでどうでしょう?」
という訳で、なんと2ループ目突入!
今度は目隠しを外してのプレイです。
こちらはだいたいいつも通りでした。
最後に追加でPrivate Service Remixもプレイ。
通常一人ではプレイできない曲なので正直久しぶりだったのですが、それであの数字なら良いでしょう。

正直、エクストラステージに救われました。
目隠しは煮え切らない感じに終わってしまいましたが、通常プレイで挽回できたかな…と思います。
あとはRTA勢の温かさにも助けられましたね。
特に目隠しはがっつりコケてしまったので、もしかしたら「下手くそ!」とか思われてしまうのかな…と思っていたのですが、チャット欄を見ていると
「すごすぎ」
「できる気がしない」
「ちょっと意味が分からない」
「見えてても叩ける気がしない」
などなど、優しい(?)コメントで溢れていて嬉しくなりました。
会場の皆様にも盛り上げて頂いてありがたい限り。
あとこれは終了後ろがーさんに聞いたのですが、主催さんと店長さんが後ろでめちゃくちゃ「なんでコレできるの?」みたいな感じでやれやれポーズしてたらしいです。
そして解説の素晴らしいこと!
引き出しをたくさん用意して下さって本当に大感謝。
まして急遽のPSRは原稿無しだったのに…流石の対応力すぎて、解説をろがーさんにお願いして本当に良かったと思いました。

質問に答えてみる

チャット欄で疑問に思われていたことに、いくつか答えてみたいと思います。
・「うさ耳アイマスク、プリカ意識?」
→全く意識していませんでした。
たまたま100均で見かけて可愛いなーと思って買ったものです。
でも結果としてパカパカに繋がったので良かったのかもしれませんね。
一時期「ファンタ君デザインのニット帽を作り、それを被って目隠しにするのもアリかも…?」と思っていたのですが、
帽子を編む暇があったらパカパカの練習をした方が良いと判断したのでやめました。

・「譜面暗記してる?」
→してます。
前述の通りそもそも目隠しをやろうと思ったきっかけがシルバー大会だったので、その延長線上というか。
とはいえ完全丸暗記という訳でもなく、流れで覚えている部分も多いです。

・「練習しすぎて得意になったパターン?」
→それは大いにあります。
これはFLOATED CALM Remixのファンタをプレイしていた時に頂いたコメントなのですが、実はこの譜面の初見プレイは26%でした。
当時は「こんなのできるかー!」って本気で思っていましたが、気付いたら(自称)一番得意な譜面になっていました。

・「いつもどこで練習してるんだろ…家庭用かな」
→AC版をやればやる程、家庭用では練習にならなくなるのがパカパカパッションというゲームの恐ろしいところなんです。
理由は大きく3つ。
①AC版(3/60)と家庭用(SPは2/30=4/60)でPerfectの判定幅が違う
②専用コントローラーの作りがあまり良くなく、プレイ感覚が変わる
③音の鳴りが全然違う
よってずっとゲーセンに入り浸ってました。

・「リアクション見てる限りgoodやnice出てることに気付いてるっぽい」
→勿論全部ではありませんが、分かる時は分かります。
「今のずれてたな〜」って感じで。

・「どんだけやり込んでるんだ?」
→パカパカ歴は3年半、目隠しを始めてからは1年4ヶ月です。
今年シリーズ25周年を迎えるパカパカですが、その歴史の中においてはめちゃくちゃ歴の浅いプレイヤーです。

・「普段どうやって練習を?」
→今はもうひたすらプレイするのみですね。
譜面を覚える過程においては、曲を聞きながら譜面サイトを見たり、枕元に貼った譜面(ちなみに未だに貼ってます)を寝る前に見たりしていました。

完走した感想

ものすごく楽しかったです!!!!!
最後に少しお話ししましたが、わたしのプレイでパカパカパッションというゲームに興味を持って頂けたのなら、こんなに嬉しいことはありません。

素晴らしいイベントを企画して下さった主催さん、
いつもお世話になっている会場WILLの店長さん、
他の走者さんや解説者さん、
現地観戦の方々、
配信を見て下さった方々、
そしてわたしのプレイに華を添えて下さった解説のろがーさん。
全ての方々に、最大限の感謝を。

本当にありがとうございました!!

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