私のコワーキング体験と水木しげる
2022年、長野県佐久市にあるコワーキングスペース「ワークテラス佐久」のスタッフとして働くなかで「これがコワーキングか!」ということを経験させて貰ったのでご紹介させてください。
普段ワークテラス佐久には多種多様な職業をもった方が行き交っております。施設についてはまた別のものを見ていただくとして…
この施設の中で設置されている展示物や、この施設を発端としたプロジェクトがいくつもありまして、それを紹介する館内マップをつくろうということになりました。
その作成をスタッフだけでやるのではなく、せっかくコワーキングスペースなのだから然るべきその道のプロにお願いして作ろうということになり、このアイデアをここまで育ててくれたスタッフ2名➕プログラマーのMさん➕デザイナーのHさん➕絵(イラスト)の部分を私がやらせて頂き「ワークテラス館内マップ作成プロジェクト」が立ち上がったのであります。
さて、第一回の話し合い。どういったマップになるだろうかと色々想像しながら臨みましたが、私が想像したマップのイメージは
①あつ森・ポケモンのようなかわいいゆるキャラ系(どっちもやったことないからあくまでイメージ、、)
②実際のワークテラス佐久の印象に近いスタイリッシュ&シンプル系
どちらかになるかな〜、この2つの感じだったらできるな〜とか思いながら。
「水木しげるの世界観でどうでしょう?」
会議が始まって早々、沢山の資料と、妖怪の…本を抱えてきた、デザイナーのHさんから予想外の言葉が。私がイメージしてきた言ってしまえば「ありそうな」「無難な」マップは一瞬にして霞んでみえた。
でも、今回私はあくまでマップに“添える”絵を描くつもりで来たけど、その案だとかなり責任重大じゃないか!できるのか私??!
水木しげるさんといえば日本人なら誰もが知る、唯一無二の世界観を持つ漫画家ですが、とてつもなく緻密でトンデモナく画力がすごいことはもしかしたら知らない方もいるかもしれない。(背景担当アシスタントもいたという話はありつつも)
ちょうどその頃、私は自己紹介をする時に「画力には自信がある」ということを言うようにしていた(なぜかというと自分を奮い立たせる為)ところだったのだけど、「ちょっ!前言撤回で!!」と言いたくなるような。水木しげるさんの名前を挙げられてしまうと…。
それにダークな世界観の絵は描いてきていない。私はその足で図書館に向かい、水木しげるさんの本を借りて冷静に考えてみることにした。
やってみよう。私なりに。
その後数回にわたり話し合いを進めていくなかで、「江戸時代のワークテラス佐久にタイムスリップしたら…」をテーマに、地域と歴史、土着感を表現した絵巻風マップを作ることに。それで数十時間をかけて描いた絵がこちらです。
ああ、楽しかった。。時間を忘れて没頭。
こちらは原画で、ここからデザイナーのHさんが加工を施してくれ、より絵巻らしいものになっています。全然違います。今回、自分の絵を元に何かを作り上げて頂く喜びを知りました。
あとは施設紹介動画にスタッフ皆が出演、それをプログラマーMさんがまとめてくださいました。展示方法などは、プロジェクトメンバーのスタッフたちがこれまたアイデアいっぱいに仕上げてくれました。各々の力が合わさった、まさにコワーキングな仕上がり。
私の中だけでは生まれなかった新しいものに挑戦させてくれてありがとう!
ぜひ実物はワークテラス佐久にて。
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