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ツイートを掘り下げる#1

なーるほど、術後に酸素マスクつけている理由がわかりました。

いつも疑問に思っていました。

「高齢者なら手術で体に負担かかってるから酸素マスクつけてるんだろうなー」

「あれ、でも若い人も術後に酸素マスク付けてるな???」

勝手にツイート掘り下げていきます。

「深部体温」とは?

脳や心臓など重要臓器は機能を保つために視床下部にある「体温調節中枢」により一定に調節されています(約37.0℃)

手術時の麻酔の影響により体温調節中枢の働きは抑制され、深部体温は下がっていきます。

麻酔覚醒後のシバリング

麻酔覚醒により体温調節中枢が働き始め、深部体温を上げるようになります。

その際に「シバリング」といって体温の自己上昇を目的とした身震いが起こります。

普通の身震いとは違い長時間続くため、

体内の酸素消費量増加

眼圧上昇

脳圧上昇

創部痛上昇

などを引き起こします。

シバリング予防

ここでは深掘りしませんが、術中の体温低下を最小限にする必要があります。

患者さんに取って有害な反応なので、予防は大切です。

術後酸素療法

術後に酸素マスクをつけている方を多く見かけます。

上記の理由で術後に酸素消費量が増えるからということはわかりました。

しかし、デバイスは酸素マスクで良いのでしょうか?

一般的に酸素流量が5L/分以上か、以下で使用デバイスは変わってきますね。

酸素流量5L/分以下の場合→鼻カニュラ

理由は、5L/分以上では吸入酸素濃度に変わりはなく、鼻粘膜の乾燥や鼻出血、頭痛を引き起こしてしまうためです。

酸素流量5L/以上の場合→簡易酸素マスク

理由としては、鼻粘膜の乾燥を防ぐことができるが、5L/分未満ではCO2再呼吸によりCO2ナルコーシスを引き起こしてしまうからです。

病棟を歩くときにこんなことも頭に入れながら見てみると新たな気づきがあるかもしれないですね!

参考




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