ただひとつの明確な意志を持つ
人生は思うようにいかない。その事実はスキルやお金、地位、容姿等に起因して、場面を変えて、あらわれる。そのような状況をコントロールする要因のうち、自分で統制可能な変数が1つある。それは、意志の明確さである。それは認知リソース等によって左右されるが、リソースの集中(ただひとつの意志を持つこと)によって補うことができる。意志が明快でオリジナリティがあるほど、リソースの集中の効果が高まる。
明確な意志は、相手に選択を迫る。ふつう人間は1つの判断軸を持たないので、たとえそれがその人にとって不合理であっても、明確な意志によって迫られた判断を受け入れることがある。明確な意志はそのようにして、状況をコントロールする。
あるいは逆に、明確な意志は状況にコントロールされない。たとえばほかの意志が自分に判断を迫るとき、特にただひとつの明確な意志があれば、それを目的関数に置くだけで判断ができる。そのような判断は、多くの場合つねにその目的関数において正しい判断になる。
弱いならば、ただひとつの明確な意志を持て。ほかの意志に撹乱されるには、人生はあまりに短すぎる。
それがいいのか悪いのかは、自分で責任を持てばいい。人の人生を変えること、それは自分の持つ意志を信じることと等しい。
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