個性を出したいならSEOを捨てろ
もうちょっとこれの話をしたいのでする。
前回はこれ。
動画の中で、ブロガーの抱える構造的な問題として固定読者を抱えにくいという話があった。
どうやってブログを更新した時に、新しい記事を読んでもらうか。RSSは一部のオタクしか使っておらず、はてなブログの読者登録もはてなのアカウントを持っていないと使えない。基本はSNSを通じて、間接的な読者登録をしてもらうしかなかった。そのためブロガーは集客としてSEOを頑張ることになる。その結果、中途半端なメディアとなり、せっかくのエモい記事も台無しになる、と。
この主張については同意できるのだが、もう少し深堀りできる気がする。なぜ個性を出して目立とうとするのは、SEOで誘客という戦略と相反することになるのかという話だ。
Webメディアは大きく2つに分けられると言われる。一つは能動的なユーザーに読まれるもの、もう一つは受動的なユーザーに読まれるものだ。
能動的なユーザーとは、目的を持って記事を探す人である。自分の欲しい情報は明確であり、それをWebで探している。検索を通じて記事へとやってくるのはこのタイプだ。
受動的なユーザーとは、明確な目的を持っていない、ただ面白そうな記事を読みたい人である。他人やアルゴリズムによる推薦によって記事へとやってくるタイプだ。
では個性を出して目立ちたいブロガーの記事は、どちらのタイプが読むことになるだろうか。それは後者の受動的なユーザーである。なぜなら個性とは、希少性であり、他の人とは異なることが重要であるからだ。
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