海賊の本質は何か
相変わらず海賊のことを考えている。
一昨日のnoteで書いたように、『海賊の文化史』では海賊を4つの様相「海」「経済」「法律」「文化」で捉えている。確かにこれらは海賊のありさまを表す上で重要だと思う。だが、さらに踏み込んで考えるならば、より重要なのはこの中でも「経済」と「法律」の2つではないか。今回は俺がなぜそう思ったのかについて書いていきたい。
海賊とは何か。それは「秩序や道徳よりも利益を優先する人」のことである。いかにコストを減らし、リターンを最大化するか。それが全てというわけだ。そうすると古典的な海の荒くれ者から、現代に生きる情報の略奪者までシンプルに説明がつく。
まず手っ取り早く少ない元手で大きな利益を得ようと思ったらどうするのがいいか。それは略奪である。自分で資産を作るよりも、他人の資産を奪った方が手っ取り早い。
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