米メリーランド大学の研究結果による1日に発する単語数の男女差の話はどこから来たのか
読んだ。
これにこんなことが書いてあった。
俺も似たようなことを聞いたことがある。しかしこんなブコメがついている。
この手の研究に再現性が無いというのは良くある話であるが、デマというのはかなり強い表現だ。実際のところどうなのか、友人等と簡単に調べてみた。結論から言えば、この研究は「デマ」と言って良さそうだ。
昔からジェンダーに関するステレオタイプとして、「女性は男性よりもお喋り」というものがあるわけだが、今回ポイントとなるのは「米メリーランド大学の研究結果」と1日に発する単語数の具体的な性差だ。
この米メリーランド大学の研究が何かというと、ラットの幼児期におけるFOXP2遺伝子がネズミの音声コミュニケーションにおける性差の原因である可能性を示したものらしい。幸いなことに無料で全文を読める。
この研究がどんなものか、ChatGPTにまとめてもらった。
ここで面白いのは、この研究ではヒトに関して発話する単語数に関する具体的な言及は無いということである。研究の一部で、女児が男児よりも早く言語を獲得し、単語数や文の種類が豊富であることが一般的に知られているということに触れているが、具体的な単語数は言っていないのだ。
どうやら、この研究を紹介する時に様々なメディアが「男性は平均7,000語、女性は平均20,000語」という言説と結びつけたことで、米メリーランド大学の研究結果として広まったらしい。
ならば「男性は平均7,000語、女性は平均20,000語」はどこから来たのだろうか。
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