俺の主張は間違っていたかもしれないが、判断の仕方は間違えていない

以前こんな記事を書いた。

『ドラゴン桜2』で「金があれば幸せ」と言っているのに対し、ダニエル・カーネマンらの研究を引用して「そうとも言えない」という内容だ。そうしたら最近、当のダニエル・カーネマンが自身の研究を覆す研究結果を発表した。

今回の調査では、年収が高いほど幸福度も高まるという。

その人がもともとある程度の幸福感を抱いていることが前提となるが、幸福度は年収と共に着実に高まり、年収が10万ドルを超えるとそれがむしろ加速することが、米国に在住する3万3391人を対象に実施された研究で明らかになった。

しかもタイトルで書いてある「7000万円」というのは、そこまでしか十分なデータが無いだけである。ここが幸福度の天井であると判明したわけではない。そのためさらに年収に応じて幸福度も高まる可能性もある。

もしこの結果が多くの国や文化で当てはまるのであれば、『ドラゴン桜2』で言っていたことは正しかったと言える。そうなると、この件は主張に反対した俺の負けだろうか?

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