ネット通販での試着批判をする前に
これの件。
こういうクソみたいなアカウントが存在するのはどうしようもないが、それに乗っかって的外れな叩き方をしている人を見ると呆れてしまう。せめて批判するなら正しく批判しろ、と。ネットの有象無象のアカウントはともかく、俺のnoteの購読者に短絡的なバカがいるのは嫌なので今回書くことにした。
ちなみに車椅子問題についての俺の意見は、この頃から変わっていない。
労働者の安全を最優先とした上で、障害者に対して必要かつ合理的な配慮を行える業務設計であるべきだ。労働者の安全を脅かすサービスは論外である。
さて、上記のツイートにはいくつかの要素が含まれているので整理しよう。要素を分解すると以下となる。
H&Mの通販で購入したジャケットを試着した後に返品した
購入したジャケットは写真を見る感じ(たぶん)8点
試着の様子をSNSに載せた
まずこのうち1つ目の試着して返品だが、これは明確に問題のない行為である。H&Mの利用規約を見ると、以下のように書いてある。
「試着は除く」あるので、試着して返品はルールの範囲内。批判ツイートの中には「着用されておらず」だけを見て、試着NGだと認識している人も多いが、それは間違いだ。ただ、カスタマーサービスだけを見るとそう認識してしまうのも分かる。「試着は除く」と書いてないので。
また、H&M通販で商品を購入すると納品書が同封されているのだが、そこには「返品の流れ」が記載されており、以下のように書いてある。
つまり完全に試着を前提とした販売形態というわけだ。この手の試用サービスはアメリカ企業やファッションサイトがよくやっている。例えばAmazonはPrime Try Before You Buyという試着サービスを提供している。
では2つ目の数量はどうだろうか。前回の食べ放題ではないが、これはなかなか難しい。まずH&Mの規約には、俺が調べた限りでは数量の指定は無い。なので明文化されたルールは無く、モラルによって運用されているようだ。
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人に対し何かをしてあげるという事は、全て「見返り」を期待しての行為だ。noteのサポートは文章を読むための「見返り」である。