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週プレで魔女狩りについて書いた

週プレ連載宣伝の日。テーマ決めの話をする。

今回は『魔女の文化史』である。

今回は切り口で結構悩んだ。魔女は歴史ある存在である上に、今でも様々なコンテンツで扱われている。語るネタが無いのではなく、逆に多すぎて困るパターンだ。本書でも歴史、人類学、芸術、フェミニズムと、4つの観点から魔女について語っている。文章量に制限のある雑誌媒体の場合、書くテーマを絞らなくてはいけない。

悩んだ結果、無難に「魔女狩り」で行くことにした。俺は他の本の内容も参照しながら記事を書くことが多い。おそらく魔女狩りが最も参考資料が多いだろう。これなら書きやすいはずだ。

だが魔女狩り関係の本を何冊か読んで思った。これ、めっちゃ大変。魔女狩りはめちゃくちゃ研究されているせいで、やたら昔から話が始まることも多い。魔女狩りそのものは近世ヨーロッパと比較的最近なのだが、当たり前のようにキリスト教以前について語ったりと。

本書はまさにこのパターンで、古代地中海世界のディアナ信仰から話が始まる。もともと女神として敬われていた存在が、いかにしてキリスト教の敵となり、魔女として扱われたのか。そして近世に入って迫害されるようになる。

内容は面白いが、やはり週プレに載せるには重すぎる。それにこのネタはドラゴンでやっているので、俺が書いたら似たような内容になってしまうだろう。

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