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映像クリエイター向けAIart活用方法の覚書

ここ数か月発展が目覚ましい【AIart(AIが生成したイラスト)】を活用して映像制作をしています。
例えばこんな感じの映像作品を制作しました。


制作した映像内でAIartを活用してみて、以下のような活用方法があると感じました。
(1)背景・テキスチャー素材としてのAIart活用
(2)作品画像[加工無し]としてのAIart活用
(3)キャラクター生成でのAIart活用
(4)特定の世界観や表現方法に寄せたAIart活用
(5)[i2i(image to image)]でのAIart活用

作品紹介も兼ねて、1つずつ紹介させていただきます。


(1)背景・テキスチャー素材としてのAIart活用

AIartツール:Midjourney
映像ツール:AfterEffects、Spine[キャラクターアニメーションのみ]

以下の作品では、背景・テクスチャー素材としてAIartを使用しています。

背景・テクスチャー素材としてAIartを使用する場合、無加工または最低限の調整[色調補正など]で使用できる場合も多いと思います。
様々なシーン展開が必要なMVや物語性のあるPV映像などに使用できそうと感じています。

またAIartは人の想像力を超えるイメージを出力してくれるため、考えもしなかった表現が生まれる可能性もあり、クリエイターであればワクワクできると感じました。

まだAIartに触れたことが無い方であれば【Lexica】を一度見てみると面白いと思います。

何か検索ワードを1つ入れると関連するAIartが一覧表示されるため、どんな感じのイメージが生成されるのか知ることができます。


(2)作品画像[加工無し]としてAIart活用

AIartツール:NovelAI + Midjourney[背景のみ]
映像ツール:AfterEffects

「NovelAI」で魅力的なキャラクター生成が出来ることを知り、最初に作った映像作品。

前半はNovelAIで出力したAIart画像をそのまま並べる形で、後半は必要なキャラをパーツとして切り出し、個別に動かす形で制作してみました。

【NovelAI 公式サイト】

【NovelAIの使い方について】

色々なチュートリアル動画を観た中で、1つ1つのプロパティをしっかり解説してくれていてとてもわかりやすかったチュートリアル動画になります。


(3)キャラクター生成でのAIart活用

AIartツール:NovelAI + Midjourney[背景のみ]
映像ツール:AfterEffects、Spine[キャラクターアニメーションのみ]

NovelAIの【Prompt:chibi】を加える事で生成できるSDキャラがとても魅力的だったので、制作した映像作品。

SDキャラはリアル頭身のキャラに比べて、単純化されているためアニメーション制作の難易度・工数も減らすことができます。
また複数のAIart画像を組み合わせてキャラを作りやすいため、映像素材としてとても有用だと感じています。

今後も魅力的な『chibiモンスターキャラアニメーション』を制作していきたいな!と思います。


(4)特定の世界観や表現方法に寄せたAIart活用

AIartツール:NovelAI
映像ツール:AfterEffects、Spine[キャラクターアニメーションのみ]

NovelAIを使えば、魅力的なキャラクターアニメーションを制作できることがわかったので、特定の世界観に寄せた映像が作れるのか挑戦してみました。
世界観やアートワークの素晴らしさに惹かれ、唯一続けてるソシャゲ『メメントモリ(@mementomori_boi)』を目標に水彩タッチの映像作品を制作してみました。

NovelAIを活用しなければ1人では絶対に制作できない映像作品となりました。
これだけ多種多様なキャラクター画像を生成できるNovelAIには作れば作るほど魅力を感じます!


(5)[i2i(image to image)]でのAIart活用

AIartツール:NovelAI
映像ツール:Spine[アニメgif出力]

AIartのプロンプトのみで生成する方法[t2i]だと、特定のキャラクターモチーフのキャラ生成は難しいと感じました。
そのため、元画像からAIartを生成する[i2i(image to image)]を活用して映像制作に活かしてみました。

[i2i]を活用すると、かなりピンポイントに元画像の特徴を持たせた画像生成できるため、特定キャラのファンアートなど[規約的にAIart生成可能であれば]の制作にはとても強力な機能だと感じました。


また、
フリーの3DCG制作ツール【Blender】を活用して元画像を制作
⇒【NovelAIでのi2i】
はかなり狙ったイメージを生成可能だと感じました。

もう少し色々試行錯誤しながら、[i2i]を用いた手法も今後映像素材作成に活用していこうと思います。


数か月前初めて【Midjourney】でキャラクター生成をした際には崩れがひどく、モンスター以外のキャラクターは実用に耐えないと思っていました…。
ここ数カ月で【NovelAI】が誕生したりし、キャラクター作成においてもに既に実用レベルでAIartの使用は十分可能だと感じます。

AIartの進化ののスピードには驚かされますが、日々しっかり知識をアップデートして、ツールとして活用していきたいと思います。

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