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『勇気  courage 』     バーナード・ウェーバー作(文と絵)             日野原重明 訳       ユーリーグ株式会社

歩道の つぎめの うえを ためしぶみ するのも ゆうき。                courage is deliberately stepping on sidewalk cracks.

こわされても、また やりなおすのも ゆうき。courage is starting over. 

いろんな ゆうきが あるんだ。すごいのから、まいにち であう ゆうきまで。        There are many kinds of courage. Awesome kinds. And everyday kinds.

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“ゆうき”  が、日常に溢れている、そんな一コマ一コマを描いている絵と会話が、なんだかスヌーピーに出てきそうな、そんな雰囲気がします。

ゆうき。って、大それた事と思いがちだけれど、知らない人に声をかけるのも、やっぱりちょっと緊張するし、新しく始める、何か。をすることも、いつもとは違うことで、ちょっとドキドキする。

それは、きっと、その先は、今までとは違う景色になっているから。

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この言葉の翻訳をしている日野原重明さんは、聖路加国際病院院長をされていた方で、数年前に、105歳でお亡くなりになりましたが、私は亡くなる前に、雑誌の1ページに、日野原さんが、いじめをすることについて、子供たちに話をされていた記事がありました。

“命は時間なんだよ。みんな平等にある時間。その時間を奪ってはいけない。自分の時間、相手の時間を命を大切に使うこと。”

そこから、日野原さんの本を読むようになりました。早くから、予防医学を重要視しており、ターミナルケア(終末期医療)の普及や、命の大切さ。を伝えるために、お亡くなりになる直前まで、公演や執筆をされていた日野原さん。

日野原さんが書かれた、あとがきには、、

“人は子供の時から、出来るだけ新しい経験を豊富に重ねさせる必要があります。新しい経験は、悉く一種の冒険です。冒険の不安と、その冒険に打ち克とうとする勇気、試練、成功の予想に伴う愉快とを感じます。冒険は最も緊張して自分の生の力を体験し享楽することの其れです。即ち、最も充実した生活其物です、”

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危ないから、他人に迷惑かけるから、と子供がする前に、手を差し伸べてしまうことは、ある意味、その子の新しい世界を摘んでしまうことかもしれません。

見守る勇気。

そして、何歳になっても、“ゆうき”を持ち、感動をしながら、この日常を過ごしていきたいと思った、気付きの本でした📚。

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