見出し画像

丁寧な暮らし2.0 〜TVゲーム、あの頃と今〜


昨年、とても久しぶりに
家庭用の、
テレビに接続して遊ぶタイプの
テレビゲーム機を購入し、
この1年少し楽しんでいる。

急ぐ理由が一切ないのですごくゆっくりと。
子供の頃は早くエンディングが見たくて
うずうずしたものだが、
今はまったくあの頃と心情が違う。
昨年末に購入したゲームソフトを
1年かけて遊んでいる。


そんなことをしているうちに
気がついたことがある。

まず、目の疲れについて。
昔は
「テレビゲームをすると
目が悪くなる」
と言われて、
学校の先生や保護者に
「ゲームで遊んだあとは
遠くに見える山や建物を見なさい」
となど言われていた。

自分が大人になったせいもあると思うが
久しくこのような言葉は耳にしていない。
今の子供たちも言われているのだろうか。
とにかく、かつて大人たちは
頻繁に子供たちにこんなことを言い、
子供たちも律儀にそれを実行したりしていた。

しかし、である。
近年はテレビよりも
さらに眼球に近い距離で
見つめるものが増え続けている。

多くの方々が仕事や趣味で使用する
パソコンのモニター。
スマートフォン、携帯ゲーム機。
タブレットや電子書籍の端末。

私はそのどれもを使用している。
仕事では日に8時間ほどパソコンモニターを
見続けているし、休憩時間やプライベートな
時間には常にスマホを見つめている。
寝る前には電気を消したあとで電子書籍を読む。

連日こんなことをしていると、
ときどき頭痛に見舞われたりする。
昔なら、ここで遠くの山など見つめるところだが
現在の私はなんと、ここでテレビゲームをするのである。

無邪気だった子供の頃と違い、
どうも今はぼけーっと遠くを見つめることができない。
空を見ていてもついつい気になって
スマートフォンを触ってしまう。

ところが、テレビゲームならそれなりに
集中できるのでこれをしている間は
パソコンも、スマートフォンも電子書籍も手にしない。

スマホやモニターなど
数センチから数十センチ先のものばかり見ていた目が
2メートルほど先のテレビ画面を見つめるのである。

ああ、あの頃目に悪いと言われていたものが
今はこうして目に癒しを与えることになるとは。

不思議なようで自然でもある。

(了)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?