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僕がGoogle「#近所は宇宙だ」に賛同する理由(前編)

個人のお店やスモールビジネスを支援しよう

 すでにテレビコマーシャルも行われているので、知っている人もいるかもしれません。11月16日からスタートした、Googleの「 #近所は宇宙だ 」キャンペーン。実は僕はGoogleから、このキャンペーンを応援してほしいという依頼を受けたのでした。そして、一も二もなく、ご協力することにしました。
 Googleが作ったキャンペーンのランディングページには、僕も「旅人・実業家」として登場しています。


 コロナの感染拡大で、世界はこれまで経験したことのない事態に直面しています。そんな中Googleは、さまざまな業界に対してサポートを行っているようです。
 例えば、教育の支援として教育者のオンライントレーニングをしたり、小学校にChromebook端末を無償貸出したり。また、中小企業の支援として、検索結果上にお店の情報を載せることができる無料ツール「Google マイビジネス」を提供したり、オンライントレーニングをしたり。
 さらには、リモートワーク促進として、テレワークを可能にする製品や実施方法のTipsを提供したり、AIを活用したテクノロジー開発などの技術支援を行ったり。
 そんな中、Googleがこの冬に力を入れたいサポート対象の一つとして選んだのが、スモールビジネスでした。近所の中小企業や店主のみなさんを、一般の人々が検索によって「発見」することで、支援しようというもの。
 特に飲食や物販など、個人オーナーを積極的に応援していきたいということでした。これが、「#近所は宇宙だ」キャンペーンなのです。

近所にはまだまだ知らない魅力が潜んでいる

 僕が面白いと思ったのは、「近所」というキーワードです。Googleが目指しているのは、「近所」が持っている楽しさを見つけやすくして、それを広げること。いろんなお店や会社の情報が、「近所」「近く」の検索で出てくるのです。
 それこそ今は遠くに行くことが推奨されていませんが、「近く」「近所」にもいろんな面白いところがあるはずです。新しい楽しさや驚き、予想以上の体験があるかもしれない。そこに足を運ぶことによって、スモールビジネスに、いいインパクトも与えられる。
 テレビCMには、YouTuberのHIKAKINさんが登場し、「近くの植物ショップ」「近くのお菓子アート」「近くの激辛ラーメン」を検索しているシーンが出てきますが、近所にはまだまだ自分の知らない店や会社が潜んでいる可能性があるのです。
 検索によってそれを見つけることができれば、自分には新しい発見や楽しみにもなるし、お店や会社も潤う、ということ。これは、確かにそうだと思います。考えてみたら、近所について検索することって、これまであまりなかったと思うからです。
 実際、ネット上でもかなりポジティブな受け止められ方をしているようです。#近所は宇宙だ をハッシュタグ検索してみると、「意外な知らない店が近くにあることを知った」「コロナのおかげで近所に気づけた」「コロナで困っている近所の飲食店やお店を応援できる」といった声が挙がっていました。
 また、お店の側からも発信でき、「Google マイビジネス」を使って、テイクアウト対応とか、デリバリー対応とか、そういった情報発信もできる。お店の側も、見つけやすくされる努力が生きてくる、ということです。

応援するムーブメントを盛り上げることができる

 そしてもうひとつ、僕が面白いと思ったのは、通り一遍の検索ワードでなくてもいい、ということです。「近くのラーメン屋」といった普通の検索もできるけれど、「近くの大正レトロのような雑貨屋」みたいなピンポイント検索もできる。
 これによって、より面白そうな店を見つけられる可能性がある。また、「おぉ、こんな検索キーワードがあるのか」と自分自身でも近所検索をして、それをみんなに知ってもらおうと投稿する、といった使い方もあるでしょう。
 シェアやリアクション、賛同、コメントなどを通じて、インタラクティブに応援するムーブメントを盛り上げていくことができるということです。それこそ、この春にコロナが襲ってきたとき、たくさんの人が飲食店を救おうと大きなムーブメントを引き起こしてくれたように。
 なぜ僕にGoogleが声をかけてきたのか、聞いてみると、実はこういうことでした。コロナで追い詰められていた飲食店や飲食関係者などを救おうと「コロナフードアクション」「コロナに負けるな」といった大きなムーブメントが起きたわけですが、それをいちはやく発信していたのが僕だった、というのです。
 僕はもともと食べることや飲むことがずっと大好きでしたし、宿泊や飲食のビジネスに関わっている仲間たちも国内外に大勢います。コロナが来て彼らが困っていたとき、僕に何かできることをやらないといけない、と思ったのです。
 それこそ、YouTubeでもインスタグラムでも、映像に出ることは僕は嫌いでずっと避けていました。でも、そんなことを言っている場合ではなかった。コロナ以降、僕は積極的に映像にも出るようにもなりました。

2880本の日本酒があっという間に売れた

 宿泊者が消えてしまった大好きなサウナは、オーナーに出てもらってバーチャルサウナ体験を企画しました。

 友人でもあるEXILEの橘ケンチさんや黒木啓司さん、さらには飲食店のオーナーたちとトークライブをして、日本酒を盛り上げたり、九州を応援して地鶏を買ってもらったり、ナチュラルワインのセットを買ってもらったりもしました。

橘ケンチとのライブ
https://www.instagram.com/tv/CAuBrrNDHWS/

黒木啓司とのライブ
https://www.instagram.com/tv/B_rFXhHhHN2/

 最も大きな試みは、6つの酒蔵の蔵元と1時間ずつ6時間のインスタライブをやったこと。飲食店がダメージを受けて、日本酒の世界も大変なことになっていたのです。そして、彼らの日本酒を6本セットにして1万4000円で販売したのでした。
 買ってくれた人には、6蔵の蔵元とZoom飲み会で一緒に飲める、という企画にしてみたのですが、限定480セットがあっという間に売り切れました。2880本の日本酒です。
 売り上げの15%の100万8000円は、医療従事者向けにトップシェフがお弁当を作って届けるスマイルフードプロジェクトに寄付しました。

 このとき何より驚いたのは、この企画のスピード感でした。4月25日(土)に話を始め、4月27日(月)に実行したのです。こんなスピードでできてしまうのかと、本当に驚きました。
 インターネットを使ってやれることがある、たくさんの人たちを応援できる、しかもすばやくやれる、ということを、僕は改めて知ったのでした。だから、Googleのキャンペーンの話を聞いたとき、これはみんなをサポートできる、と賛同することにしたのです。
 こういう取り組みには大きなポテンシャルが潜んでいます。そして一人ひとりに、もっともっとできることがあるのです。
 次回は、僕が今回、どんなことをしようと思っているかをご紹介しようと思います。

本田直之
(text by 上阪徹)



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