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2024第4節Hレイラック滋賀






攻撃 ビルドアップ フィールド1
目的 ゴールキック、GKからのパスを保持してフィールド2へ進むこと

1 中盤の選手が落ちたりGKがビルドアップに参加しプレスを無効化してボールを動かす。

鈴木雄選手や松本選手がピボーテ化したり楠本選手がロングフィード。
滋賀のプレスによって使い分けをしていると思う。
GK+CB+CHのビルドアップでF2にボールを動かすときのSBのポジショニングは課題となった。開きすぎたらプレスの的になるし、ハーフスペースにポジションを取るならCHはSBから離れなければパスコースやドリブルのコースをふさぐことになる。

2 CBがワイドに広がりビルドアップ

池松、八戸のコンビネーションだと八戸選手が持ち運ぶシーンが少なくカバーがメインタスクのように見える。こうなると池松選手は敵がプレスに来ないならボールを持ち運べたらいい。ハイプレスのチームには守備において締めるひらくをくりかえさせるとプレスが止まるので今後見てみたい。

3 サイドから前進する

川浪選手のF1ーF2でのプレーは、デザイン通りのプレーで安定して継続的にチャンスを生み出す。

4 縦パスで侵入する

八戸選手のグラウンダーの縦パスは素晴らしい。つよくはやいボールを2列目や3列目の選手を常に狙っていて切り裂くパスを見た。


攻撃 ビルドアップ フィールド2
目的 フィールド2からフィールド3へボールを進めてチャンスメイクする

1 スペースを見つけて縦や斜めに積極的にパスを出す

鈴木雄選手がF2においてのボールの配球役を担うから目立つのかもしれない。八戸選手のほか岸田選手も狙いを持ってポジションを取ることができた。

2 SBはタイミングを見て前進する

今年のシステムでは川浪選手が前進をするプレーヤーだが、知花選手のプレーも観てみたい。川浪選手に比べてより深く攻めあがるし対人の強さも見せる。

3 CBは常に数的優位でボールを動かす

このタスクを行うとなると、CHのピボーテ化が必要であり守備的MFが務めるのだがHondaFCでは決まったパターンにはしていない。
敵が2トップなら2CB+CHの3バックをビルドアップの軸にしたら攻撃時の選手の渋滞といったことはなくなるのではないかと思う。
両SBがアウトサイドに両サイドSMFがWG化すればパスコースもできる。


攻撃 ビルドアップ フィールド3
目的 シュートチャンスを得点に繋げる 積極的にゴールを狙う

1 守備ブロック間でボールを受け侵入する

FWがこのスペースを使うときにポジションを取るのだが方向、タイミング、入るスピードを調整してもらいたい。鈴木雄選手がボールを保持したときに岡崎選手、理久選手は滋賀のDFラインの前に出てきた。
後半は左から佐々木、理久、岡崎、岩切と滋賀のDFラインをけん制し後半の怒涛の攻撃を見せた。

2 サイドではコンビネーションで侵入する

縦パスに横パスをまぜるのだがこの横パスで様々な時間を作るほか
ワンツーを使い攻め込むこともできていた。

3 1対1で勝つ

F3においては寄せも早く素早く奪うことが徹底されていた。

4 カットインしてシュートを打つ

バイタルからのパスやセンターレーンからのプレーが少ない。
バイタルへのアプローチを改善してカットインも増やしたい。佐々木選手の切れ味抜群のカットインが見たい。

5 クロスに対し決まったパターンから3人は走り込むこと

詰まっているように見える。走りこむスペースがないから滋賀も守りやすいのではないか。

6 ポケットからの折り返し それに反応すること 

滋賀が低くブロックを構築したのでなかなかここのスペースは使えなかった。

守備 ボールを奪う フィールド 3
目的 どちらかのサイドへボールを誘導する

1 深追いしない

ゾーンディフェンスを採用していて部分的に追うことがあるが間延びを招くような追い方はなかった。

2 後ろの様子を見てポジションを取る

2トップ+CHで敵CB+GKにプレスに行くこともあったが
ライン間で受けさせないため4-4ブロックはコンパクト。
必ず1人はボールとゴールを結んだ線上に立つリスクマネージメント。

3 敵が最終ラインの数を増やし2対4や2対5のような状況なら撤退する

滋賀は4バックを採用していたが撤退よりも試合の様子によって奪いに行っていた。

4 フィールド3とフィールド2の境目付近からハイプレス

サイドに寄せて奪うか ゾーンディフェンスのセオリーSMF,CH、FWでセンターレーンで奪う 後半は滋賀を自陣に押し込めた。

守備 ボールを奪う フィールド2 
目的 チャンスメイクをさせない 決められた場所でボールを奪い切る

1 内側から外側方向へのプレス 敵がハーフウエーを超えてきたら素早く撤退

前半と後半の試合のリズムチェンジが功を奏した。
佐々木、理久、岡崎、岩切を最前線に置きそこから抜けるボールを拾い切った。

2 サイドに侵入させない

サイドから滋賀はアバウトなボールしか繰り出せなかった。
滋賀は1-3-5-2、1-4-2-3-1と使い分けたが2列目からの組み立てが正確さを欠いた。今シーズン後半になれば精度は変わる。必ず順位を上げてくるだろう。

3 敵の攻撃を遅らせる

食いつくと見せていかないといった上手さがCHコンビにはある
岩切の寄せの速さは入団時の富田選手を思わせる。1-4-3-3でIHの岩切選手も見てみたい。
鋭い出足と囲い込みの速さでショートカウンターは食い止めた。 

4 センターサークル付近でボールを奪ったら人数をかけてカウンターOK

サイドに散らすことが多かった。チームの約束でサイドを突いてクロスなのだが滋賀がセンターを固めたことにもよる。

5 中間ブロックは後方ブロックと連動する

コンパクトにすることでF2でFW×2、CH×2、CB×2の連結されたブロックは後半に効果を発揮した。

守備 シュートチャンスの阻止 フィールド 1
目的 ゴールさせない 諦めずプレーする

1 裏にボールを送り込まれないよう陣形を保持する

ボールサイドと逆にポジションを取る滋賀選手を見落とすことなくCBコンビはグラウンダーパスやクロスを跳ね返した。滋賀の高さ対策に池松選手を配置したが効果的だった。

2 味方の様子を見て飛び付かず堪える

サイドに展開されても川浪選手の対応、岩切選手のカバーと右サイドの連携は素晴らしかった。

3 バイタルをカバーする

CH、SMFがカバーに入っていくのだけど空いている時間があった。
滋賀がバイタルにスピードを持って走りこんできたりドリブルで侵入というのもなかった。

4 1対1で負けない

足先でかわされることもあったが、F1での1対1の場面は前半戦だけだったのでこの項目は評価しにくい。

5 厳しくチェックする敵を前に向かせない

ここは八戸選手の読みの良さがひかる。危機察知、ポジション取り、足の出すタイミングと昨年よりも素晴らしかった。

6 プルバックを警戒する

効果的に継続して突くビルドアップはなかった。

7 シュートコースを切る

池松選手の寄せは良くなっている。

8 GKと連携し敵のプレーの選択肢を制限する 

滋賀の攻撃の質がやや低かったのもあるが守備時に全員がボールウオッチャーなり危険なシーンが前半あったのが気になる。