あとがき 「魔」とは何だったか

人生のふとした瞬間に出会う、たくさんの「魔」に翻弄されて、私たちは生きている。気づかない間に何かの狭間で心を揺らし、悩んだり迷ったりしている時に「魔」は私たちを試しているのではないだろうか。それを乗り越え、答えや新しい考え方を見つけた時、私たちは新しい自分を見つけ、成長していけるのではないだろうか。このテーマと向き合って、そんなことを考えた。
(3年 津金芹奈)

魔女、魔力、魔法と聞いた時「魔」は何か特別なものに思える。しかしこの活動をして、それらは日々の生活に見え隠れしているものだと気づいた。ふとした瞬間、すっと現れ私たちを惑わせる。そんな「魔」によって、私たちは思わぬ選択をすることもあるだろう。「魔」によって変化していく自分自身を楽しんでみるのもいいかもしれない。
(2年 鈴木はるか)

どうしようもなく惹きつけられてしまうもの、何か超越した力を持つもの、それを前にすると自分をコントロールすることが難しくなるもの……それが魔の正体で魅力なのではないでしょうか。言葉で定義することはなかなかできない、条件を列挙できないその魅力。必ずしも姿を掴めないからこそ私たちは魔に惹きつけられてしまうのかもしれない。
(2年 濱野紗妃)

何となく使っているけど、定義が曖昧な言葉って結構周りにあふれていますよね。例えば、「かわいい」。何をかわいいかと思うのかはその人の主観にかなり左右されます。「Kawaii」と世界共通語のように言われているけど、日本人と海外の人のかわいいは必ずしも一致しないかもしれない。日本人の中でも男女で差があるかもしれない。「魔」もそんな言葉の一つだと思います。何を「魔」と感じるかはその人次第。でも、そこには何かしらの共通点があるのかもしれない。今回は惹きつけられるという共通点を持ってそれぞれが文書を書きました。あなたにとっての「魔」とは一体どんなものですか? 一度、周りの人と話してみると意外と新しい発見があるかもしれません。
(3年 手塚実夏)

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