今日ふいにスーパーで泣きそうになった話。
みんな疲れているんだ、仕方がない。
前の人と一定の距離を保ちながらスーパーのレジに並んでいた。
隣の隣のレジでは何やらお店の人がお客さんに謝っている。
お客さんはちょっと不満気に「おかしいと思った」などと言っている。
内容は全く分からないけれど、どちらも疲れているのだろう。
その直後、私の前に並んでいた人がレジ打ちの人に何か言って、丁重にお断りされていた。
そのレジ打ちのお店の人は気を使って私の前のお客さんに何か訊ねていたが、お客さんは無視。
もう一度お店の人が声をかけると不機嫌そうなお客さんが何か一言返していた。
一定の距離を保っているので内容は分からない。
やっぱりみんな疲れているんだ。
その時にふいに鼻の奥がきゅっと痛くなり泣きそうになった。
マスクをしているのがせめてもの救いで、私の表情は分からなかっただろう。
私の番がきた。
こんな世の中で、危険と隣り合わせでレジ打ちの仕事をしてくれている目の前の女性に「お疲れ様です。ありがとうございます。」と伝えたい。
結局いつもより少し深く頭を下げてレジを去る事しかできなかった。
みんな疲れているんだ。
誰を見てもそう思ってしまう私もまたとても疲れているのだろう。
はやく平穏な日々が戻ってきますように。
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