下品上品
真っ暗な部屋にキーボードが白く光ってアルファベットが浮かんで見えます。一度寝たところ、そうです今日はいいかともう寝たんですがやっぱり書いとこうと起き出してパソコンを開きました、黒いディスプレイに文字が並んでいきます。眠いというか寝かけた頭です。書いたら寝られなくなるかもしれません、たいしてキレない、回らない頭でも一度回り出したら止まるのに時間がかかるものです、熱だって帯びます。もう諦めて寝ようとしたのはつまらなくも感じていたからでしょう、毎日書くを続けるために書いていたからです、それは書くを続けるとは違います、むしろ書くとは違う、離れたところに向かっていく。偉そうに書いていますね、何にもわかっていませんわたしは、少し目覚めたわたしには偉そうに見えました。わたしの中では、書いている時は楽しいんですね、本当を書くのは楽しいんです、ある種やってはいけないことをしているようなタブーを犯すような楽しみがあります、あけっぴろげにすべてを話すのは危険でもあるし下品にもなり得るし恥ずかしくもあります。露出と同じですね書いていて思いました、危険で下品になり得て恥ずかしい。上品な露出もあるでしょうか。分かりませんが、わたしは露出を下品にも上品にも感じない気がします、ああ露出をしているな、で済んでしまいそうだ。ただ裸を見られたい欲だけだと直接的な性的欲求のみがそこにはあって下品にも感じますが、社会的には裸を晒してはいけないところでわたしは晒してしまっているんだ、とエロスを感じるのは上品でこそなくても下品にも感じない。倒錯したエロというんですか、こんなものは大した倒錯でもないでしょうが、紳士的変態は自由を謳歌する存在でもあるから面白くて時に爽やかでもあります。なんの話だ。また頭の奥がトロンとし出しました。やっつけで書くとつまらないという話でしたね。楽しんでも苦しんでも、それは相手に伝わるものですから、楽しく書くのがいいでしょう、いや苦しさが伝わってもいい、ということは書くことは楽しい、の等式は成り立ちませんね。苦しいことを苦しいように書くのも本当ですから。でも本当を書くとやっぱりスッキリはするのかもしれません。当たり障りのない話、嘘もほんともない話ですね。明日はもっと書きましょう。と書くと明日のわたしに負債を背負わせるようで気が引けますね、別に毎日書かなくてもいいんです。でもたくさん書いた、あの気持ちよさを味わいたいところです、気持ちいいをもっと、が今の気分です。