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凪七瑠海のエリザベート

時々、無償に見たくなる作品の一つ。それが宝塚歌劇団月組トップスター、瀬奈じゅんが死神トートに挑んだ2009年の「エリザベート -愛と死の輪舞-」。

今日も一日、リモートワークでの打ち合わせが続いたから、寝たほうがいいのに、今日と明日をきちんと分けたくて、宝塚スカイステージで録画した、これを一日の終わりに選んでしまう。

宝塚歌劇では、1996年の初演以来もう10回も公演されているので、ファンには、それぞれ思い入れのエリザがあると思う。俺の一番は、これ。そして、その次が瀬奈じゅんがマッチョなエリザベートを演じた2005年の月組版。なんと、奇跡的にも実際に東京宝塚劇場で観劇できたのです。このに作品を選ぶのは珍しいと言われるのは承知。そう、俺は男役が演じる娘役(女役)が、とにかく好きなのです。しかも、この2009年版はトップ娘役が不在だった月組に、宙組の、入団若干6年目の、しかも男役の凪七瑠海が大抜擢されるという、歌劇団人事の「推し」とも言える出世物語もついてきた。だから好き。宝塚の最大の魅力は、この出世物語なのです。

あれから11年。もしかしたら、2009年の大抜擢をきっかけに、そのまま娘役を選んでいたら、大出世でトップ娘役にもなれていたのかも。色々思うところはある。でも、89期生主席入団のカチャは男役であることを選択し、現在も専科のスターである。

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