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鬼界カルデラ

鬼界カルデラ(鬼界アカホヤ)BP 7,300、(鬼界葛原)BP 95,000
2016年から神戸大学が調査を始め、2019年からは私たちJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)も加わりました。

2020年1月には、地球深部探査船「ちきゅう」による掘削調査が行われました。
「ちきゅう」の掘削により、9万5000年前から次の7300年前のカルデラ噴火に至るまでの連続的な試料を手に入れることができました。

2020年度に、「かいれい」を使って鬼界カルデラを含む広範囲の海底に高密度で地震計や電位差磁力計を設置しました。そして2021年度に、最新鋭の海底広域研究船「かいめい」のエアガンで発した音波が海底下を伝わる様子を海底地震計で記録することにより、海底下約20kmまでの詳細な地下構造のデータを取得しました。


地下に大量のマグマがたまり、それが一気に地表に噴き出すと、マグマのあったところが空洞になります。その上の地面が落ち込んで、カルデラができるのです。

鬼界カルデラでは、東西約20キロ、南北約17キロの楕円形状に海底が陥没しています。
カルデラの最深部は水深約600メートルです。

鹿児島県薩摩半島の南方沖に約7300年前に発生した鬼界(きかい)カルデラの噴火で、大隅半島で30メートルの津波、カルデラから約560キロ離れた和歌山県で最大4メートルの津波が襲来していた。

火山爆発指数(VEI)は7(超巨大)と推定される。

鬼界カルデラの噴出物の体積は、マグマ量に換算すると80立方キロメートルと推定されています。
火砕流が九州南部(カルデラから100キロ以上の範囲)にも到達し、九州南部の縄文文化を壊滅させたと推測されている
その後に住み着いた前期縄文時代の縄文人は以前とはルーツが異なり、土器の様式も変わりました。


この大噴火による死者は1万人にのぼり、その後の飢饉、疫病によるものも含めれば5〜9万人とも言われる(ナショナルジオグラフィックニュース)。

カルデラ中央海底には、単一の火口に由来するものとしては世界最大規模の溶岩ドームがある。溶岩ドームからは現在も火山性ガスの気泡が噴出しており、地下にはマグマ溜りが存在すると考えられている。薩摩硫黄島はランクAの活火山に指定されている。

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